探偵倶楽部 (角川文庫) 作者:東野 圭吾 KADOKAWA Amazon ほんとに東野圭吾は鉄板。 まず楽しめる。すごくわかりやすい、状況とか人物像とか、難なく頭に入ってくる。作家なら当たり前と言う人もいるかもしれないが、これがなかなか。わざとなのかと疑うくらい意味なくわかりにくい文章、描写がけっこうある。もうそこで楽しくなくなる。 著者はくっと読み込ませる作品も書いているが、飛行機に持って乗ったり、寝る前に読むのに最適な作品が多いのだ。 そのもう一つの理由は、適度に溜飲が下がること。勧善懲悪があらわだと白けるが、後味が悪いのも嫌だ。第二話。手違いで起こった殺人を第三者として見ていた人物が最…