西日本にある児童相談所が管理する一時保護所の相部屋。夜は布団を敷いて子どもたちが眠る=2016年7月、黒田阿紗子撮影 児童相談所に一時保護されている小中学生の大半が、学校に通えていない。本人の意思を尊重する対応が求められる。 虐待などで親元から離す一時保護は年約5万件に上る。長期化するケースもある。その間の学びの機会確保が課題となっている。 毎日新聞は児相を持つ全国78自治体に調査した。一時保護が短期間だった子どもを除くと、2022年度に週4日以上通学していた小中学生は6%にとどまった。「通学ゼロ」も7自治体あった。 本人に学校に行きたいかどうかの意向を原則確認していたのは、約3割の24自治体…