今日はヒロシマに思いをはせる日である。 41年前の1982年3月29日から4月2日。国連大学主催の国際シンポジウム「世界の地理的―文化ビジョン」がイギリスのケンブリッジ大学で開かれ、文化史・文化論の研究者が12か国から参加し、日本からは哲学者・故芝田進午氏(当時広島大学教授)が出席し報告した。 報告を練る際に芝田氏が心をくだいたことは、いかなる学術用語・基本概念・キーワードを使うかということだった。 シンポジュウム提出論文(英文)で使った基本概念、シンポジュウム口頭報告で解説し国際語として普及することを氏が望んだ用語こそ「ヒバクシャ」(Hibakusha)という日本語であった。 芝田氏の問題意…