みなさん、こんにちは。 今回は政治哲学を取り上げたいと思います。 今回は、カール・シュミットの『政治的なものの概念』を取り扱います。 私が読んだのは、未来社から出版されている田中浩・原田武雄訳版です。 政治的なものの概念 作者:シュミット,C.(カール) 未来社 Amazon カール・シュミットを日本語訳で読む際に困るのは訳書の種類が乏しいことです。 ほぼ未来社からしか訳書が出ていません(一部の訳書は岩波文庫、もしくは、後で紹介する中公文庫からも出ています)。 さらに、訳書が文庫化されていないので割と値が張るのは特に悩みどころです。 最近、ジョン・ロールズの『政治的リベラリズム』の増補版が出て…