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救荒食

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きゅうこうしょく

 飢饉など、食糧不足の際に、糧(かて)となる植物、動物を指すが、特に植物を指すことが多い。ジャガイモ、サツマイモなどのデンプン源は必須である。ほかにも栗とか、白い色のままのドドメ(桑の果実)とか、知恵のすべてを振り絞って認識され、採取されるものであった。デンプン源というなら、木を掘り起こし、根をおろし金ですって、それを水にひたすことによってデンプンが手に入ることが多い。

 19世紀、アイルランド人がアメリカに多数渡航したのは、最後の切り札のジャガイモが大不作で多数餓死者を出して移民を決意したからであり、現在の中国が13億もの人口を抱えているのも、ジャガイモのおかげであった。食糧は、国家の運命も左右するのである。

 なお、米沢藩の藩主・上杉鷹山(うえすぎ・ようざん:1751−1822)は、その治世において(天明の大飢饉)、工夫を凝らし、飢え死にするものが皆無であったとの記録がある。よほど救荒食を研究した賜物であろう。

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