花嫁がたたえる、神の栄光 今回はモーツァルト『ハ短調ミサ』の第2章「グロリア」です。 神の栄光を讃える章「栄光の賛歌」で、どんなミサ曲でもいちばん派手に華やかに書かれます。 ミサ通常文においては第3章クレドに次ぐ長文です。 短いミサではスラスラと逐語的に歌われますが、この曲では細かく区切って8曲にも分かれています。 この曲が〝大ミサ〟と呼ばれるゆえんです。 モーツァルトの作曲は実に手の込んだ、丁寧な作りで、オラトリオのように、物語を1ページずつめくるような思いがします。 モーツァルト『ミサ曲 ハ短調 K.427〝グレート〟』 Mozart:Great Mass in C minor , K.4…