■「育ち合う場」としての学校——本当にそれは実現しているのか? 「学校は、子どもが育ち合う場です」 そんな言葉を聞いたとき、私の頭にまず浮かんだのは、子ども同士の関係性でした。異学年で関わる活動、文化祭や体育祭などの行事を通して生まれるつながり——たしかに、そうした場面には“育ち合い”があるように思えます。 でも、ふと立ち止まって考えてみると、そこに「大人と子ども」の関係性は含まれているのでしょうか。 教師は「教える側」、子どもは「教えられる側」。大人は「導く側」、子どもは「従う側」。この上下の構図を、私たちはあまりに当然のものとして受け入れてはいないでしょうか。 たしかに、子どもは未熟な存在…