『子供が勉強で間違えても「違う」とは言わないようにする。』 この頃こんな教育方針を耳にしたのですが、これに如何ともしがたい違和感を覚えてしまう私は旧弊な人間なのでしょうか。 一応私は国語畑の人間ですから、自分の授業や指導の中では極力、子供達の発言を真っ向から突っぱねるようなマネはしません。だからその意味では条件付きで「違う」と言わない主義でありますけれど、その答えが論理的に破綻していたり、読解に明らかな恣意性ないしは勘違いが見受けられる場合には、その答えに対して最終的に「違う」という見解を述べるようにして参った次第であります。 「国語」と「道徳」という教科の違いは、論拠や発言の主旨をテクストに…