毒親と言えば「滋賀医科大学生母親殺害事件」として知られる、長期に渡る教育虐待を受けた加害者である娘Aが、被害者となった母親Bを刺殺した事件が思い出される。 なお、毒親にはタイプがあると言われ、それは過干渉(過度な生活や人間関係への干渉)、投影(子供に自分の希望や理想を投影する)、否定(能力や人間性を否定する)、負い目(不幸をすべて子のせいにする)、放任(無関心、放置)の5つである。この事件は、そのうち「過干渉」「投影」「否定」「負い目」型の毒親が被害者となった事件である。事件の概要はこうだ。母親であるBは、幼少期から娘Aが医師になることを願い、医学部に合格するため厳しい教育を受けさせた。本人も…