ただの散歩でも街道や参詣道などの古道を歩くと、必ず何かしらの宗教施設に出くわす。道端のお地蔵さん(地蔵菩薩)は好例だけど道標にも「東 〇〇〇四里」などと刻印されたものがあって、〇〇〇にはお寺や神社の名前が入る。 江戸時代には多くの人々が社寺参拝を目指したが、それは社寺参拝という名目がなければ国元を離れることが難しかったというのもある。翻って江戸時代の旅は「物見遊山」的(観光混じりの参詣旅行)であった。宿場町としての機能をもつ街道は栄え、道標もたくさん建てられた。例えば伊勢講は時代の変遷によって移動手段こそバスや鉄道に代わったが、地域によっては昭和期まで続いている事例も多い。 ・・・・。 そうい…