「休み」と「ひとり」にまつわる本を作りました。文学フリマ東京で販売します。ブースはテ-07。 休日のはじめに 日曜の昼下がり、散歩中にふと視線を上げると、ベランダで食事中の人と目が合った。マンションの七階ほどから街を見下ろし、ラーメンらしきものを静かにすすっている。匂いとか気をつけないといけないのだろうけど、冬が終わる気配の漂う曇り空の下、それはどうにも楽しそうな食事に見えた。 一人きりの時間にどんな気持ちになり、何をするのが好きか。本人にとっては当たり前すぎてやっている意識すらなかったこと、特段人に話すほどではないと思っていたこと、それでも忘れられずにいること。そういうものについて、よかった…