今年の4月から高校の教科「国語」が模様替えされる。高1の必修科目である「国語総合」は、「現代の国語」と「言語文化」の二つの必修科目に、2・3年の「現代文」は「論理国語」と「文学国語」に分かれる。「論理国語」という新科目は、新しい学習指導要領で「実社会を生きる力を育成する」ために実用的文章を重視することが謳われていることから、いわば文科省の肝いりで設定された科目だ。必修科目である「現代の国語」も実用的文書を重視するということになると、従来おなじみの教材だった小説などの文学作品は行き場を失い、削られてしまう。もちろん、小説を多く扱う「文学国語」と実用的文書の多い「論理国語」の二つとも選択することは…