各種文芸作品に対して与えられる賞。代表的なものでは、芥川賞(純文学短編)、直木賞(大衆・中間文学)、H氏賞(現代詩)など。 発表済みの作品に対して与えられるものと、未発表作品を公募して選考するものの二種類がある。芥川賞、直木賞は前者、メフィスト賞、日本ファンタジーノベル大賞は後者。
キーワードとして登録されているものを50音順に配した。
http://media.excite.co.jp/daily/thursday/030612/p10.html
創作のために、昨日一日かけて書きたいことをネタ帳に箇条書きした。時系列を追って思いつくことを並べていった。うーん、うーん考えていれば、ひとつ思いつきそれにつながって浮かび上がることもある。しかしそう長くはつながらない。必ず絶えてしまう。 何もないわけがないと上を見上げ、下を覗き込むようにしたり、首を右に左に。それでもだめなら上半身を左右にひねる。さらには立ち上がって膝と腰の屈伸運動だ。いよいよは隣の部屋に行き腕立て伏せをする。やり方は二とおりある。腕を身体と平行に添えてやれば腕と肩に効く。腕を身体と垂直にしてやれば胸に効く。それが終わったらローラーを使って腹筋運動だ。 頭が煮詰まったときの気分…
昨日、作品の舞台にしたいところを見に行った。数ある文学賞の中でこれこそと思うものに狙いを定めて、そのための取材だ。しかし、書くかどうか半信半疑のまま歩いて回った。取材旅行気取りは楽しかったが、まだ決めかねた。帰ってからパソコンとノートを前に当てもなく考えた。 今日もぐるぐると終わりのない思考になっていた。夕方、カミさんが仕事から帰ってきたところで腹を決めた。そうだ。応募を宣言してしまえばいいのだ。笑われようと嫌味を言われようとやってみる。今書かずにいつ書くんだ。できるかできないかわからない、ではなくやるんだ。おそらく、いや間違いなく途中で詰まって苦しむに違いない。とにかくひとつ仕上げてみよう。…
2021年 本屋大賞受賞予想の3つの視点〜まとめ 毎年恒例の読書の大イベント、本屋大賞の発表が4月10日に迫っています。2024年の本屋大賞予想は、昨年予想に使った「本屋大賞の3つの視点」をさらに詳しく採点し、上位3作品を予想させていただきますね。 2021年 本屋大賞受賞予想の3つの視点〜まとめ 本屋大賞の3つの視点〜面白さ・売りたさ・おすすめ 「面白さ」〜作家さんや作品の人気 「売りたさ」〜読者層の広さ 「おすすめ」〜リアルな世界観 レビュー数と話題性(文学賞)で決める Amazonのレビュー数 レビュー数で3段階の☆ 読者層の広さ 登場人物の年代は読者層の広さ 登場人物の年代(10才毎)…
本屋大賞は読者目線の書店員の投票で「本当におもしろい本」が選ばれる 読書コラム 毎年4月に発表される本屋大賞は、読書好きにとっては楽しみな文学賞の1つです。例年2月に発表される本屋大賞ノミネート10作品には、その後人気作品になる小説が多いことで知られています。そこで、今回は改めて本屋大賞の作品には、なぜおもしろい小説が多いのかをテーマにお話しさせていただきますね。 本屋大賞は読者目線の書店員の投票で「本当におもしろい本」が選ばれる 本屋大賞とは?選考は全国書店員の投票で行われる 本屋大賞とは? 本屋大賞のノミネートと選考方法 書店員が選ぶ本屋大賞はおもしろい作品が多い 本屋大賞作品が面白い理由…
昨日(1月17日)は第170回芥川賞・直木賞の発表があり、芥川賞は九段理江(33)の「東京都同情塔」に、直木賞は万城目学(47)の「八月の御所グラウンド」河﨑秋子(44)の「ともぐい」にそれぞれ決まりました。 九段理江は2度目のノミネートでしたが、すでに新人登竜門をいくつかくぐっている実力者で、文學界新人賞(2021年)芸術選奨新人賞(2023年)野間文芸新人賞(2023年)に続く受賞となりました。 万城目学は2006年の「鴨川ホルモー」がベストセラーになったすでに著名な作家だったのですが、文学賞と縁遠くて「八月の御所グラウンド」での6回目の候補入りでようやく受賞しました。 河﨑秋子は2度目の…
光文社古典新訳文庫から李箱(イ・サン)の作品集が刊行された。同文庫から韓国文学で出るのは初めて。近年、フェミニズムものを中心に韓国文学が多くの出版社から刊行されているが、やっと「大物が文庫になった」という感じだ。 韓国では、彼の名を冠した文学賞がある。そして、大賞と優秀賞をまとめた本が出るのが通例だ。自分も、李箱の小説をまとめて読むのは初めてで、これまでは岩波文庫(「朝鮮短編小説選(下)」)に収録された短編(これも「翼」)を読んだ程度。受賞作(大賞と優秀賞)をまとめた本をつくるためなのか、主催の出版社への3年間の著作権譲渡を条件とするので、拒否する作家もいるとのことだ(受賞を事前通告することに…
第一回あたらよ文学賞において、佳作をいただきました。作品は文芸ムック「あたらよ」創刊号に掲載されます。 note.com 全国の書店陳列に先んじて、11/11文学フリマ【う-4】で販売されます。予約販売は既に開始されています。 eyedear.thebase.in 僕の作品「まゆどじょう」は、奇妙な生態を持つまゆどじょうを巡る物語です。二次選考時「冒頭からエロスと寂寥感がエグい」という講評をいただきました。なんと、あたらよ文学賞は一次選考時から最終選考まで、計三回講評をいただけるのです。 さて、僕は今まで第一幕として地方文学賞を主戦場としてきました。第一幕は地方文学賞で、基礎体力づくり。第二幕…
昨夜。二十三時からAuDeeで配信の「指出毬亜のサシデナブルなラジオ」を聴きながら就寝。番組からのお知らせがあると始めのほうで言っていたので、「これは番組終了のお知らせだろうな」と思っていたが、最後まで聴くことなく眠りについた。朝、起きてもう一度最初から聴いたら、僕の予想は当たっていた。また好きなラジオが終わってしまって残念。 毎回説明しているような気がするが、毎回説明する。僕の職場は「ひと月の休日が八日」と決まっている。例えば、その月の土日が合わせてちょうど八日だったらそのまま休み。土日が合わせて九日だったらどこかの土曜日が出勤日になる。今月は盆休みが設けられていて、十四日から十七日までが休…
// 少ない文字数で応募できる文学賞を探していたところ、30~50枚で応募できる文学賞を見つけました。 それが、 女による女のためのR-18文学賞 今年は「神奈川文芸賞」の募集がありません。小説を書き始めたころから毎年応募してきました。以前は神奈川在住または在勤、という縛りがあったので、一次通過は簡単でした。 「神奈川文芸コンクール」から一新して「神奈川文芸賞」に変わった時、隔年開催にかわってしまいました。応募資格も神奈川県外OKになりハードルが高くなりました。 ちなみに、「神奈川文芸コンクール」では過去に賞をいただきましたので、神奈川文芸賞のホームページのアーカイブの過去三年ぶんの受賞作のひ…
韓国の新鋭キム・チョヨプのデビュー作 2020年刊行作品。オリジナルの韓国版は2019年刊行で原題は『우리가 빛의 속도로 갈 수 없다면』。作者のキム・チョヨプ(김초엽/金草葉)は1993年生まれの韓国人エスエフ作家。 本作に収録されている「館内紛失」が第2回韓国科学文学賞中短編部門で大賞を受賞。同じく「わたしたちが光の速さで進めないなら」が佳作を受賞し作家として世に出ることになった。 巻末には韓国の文芸評論家イン・ヨアンによる「美しい存在たちの居場所を探して」と題された解説が収録されている。このテキストは本書の特質を、よく捉えた良解説なのだが、思いっきりネタバレされているので、本文を読んで…
px.a8.net vol.2 ブックオフの購入本(2冊) https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3Z2XYN+584ZXU+5DQQ+BY641 みなさま、こんにちは。 ブログをご覧いただきありがとうございます。 おふ。と申します。 ○このブログでは、 「ブックオフの購入本(2冊)」ご紹介していきます。 高頻度でブックオフに行く事もあり、 こちらもシリーズ化していくことにしました。 「vol.」をつけて発信していきますので、 ご興味ございましたらご覧いただけたら嬉しいです。 ofof0819.hatenablog.jp { 目次 } 1. くもをさがす( 西加奈子/…
www.shinchosha.co.jp 本屋大賞受賞作を、受賞直後に購入したのは初めてのことだ。 いままで、あまりベストセラーとか売れているエンタメ文芸とかに触れてこなかった。それが、最近図書館で雑多に小説を読む中で「ポップなエンタメ小説も好きかもしれない」と思い始めている。もともとYouTubeチャンネル「ほんタメ」で、女のためのR-18文学賞受賞作として取り上げられたときから気になっていたので、この機会に読もうと思った。 読み終わってまず思ったことは「この本が本屋大賞を取ったということが嬉しい」だった。 あまりにも滋賀成分が濃すぎる。わたしは関西在住で、滋賀の土地柄やご当地ネタもある程度…
2024/04/17㈬先日『はじまらないティータイム』(原田ひ香著)を読んだ。第31回すばる文学賞受賞作読むのがとても遅い私でもすぐ読み終わって楽しかった。主な登場人物の4人の女性が出会って変化するような話だった。私も女なので自分と比べたりして読んだ。一人が人の家に忍び込む性癖があると書かれている。犯罪だけど。私もおうち拝見みたいなテレビは好きなほうだけど、そこまでではない。その性癖の意味は検索したら性格、癖って意味だった。 ******** 晩御飯五目ちらし寿司(五目ちらし寿司の素 ちくわ 小松菜 錦糸卵)煮物(胡麻ひじきだんご生協 豆腐 枝豆 人参)ゆでブロッコリー豚挽き肉油揚げはさみ焼き…
本厚木に所用があって、妻と出かけた。帰りに駅で古本店が並ぶ企画をまだやっていた。塩屋賛『幸田露伴 下の二』(中公文庫)を購入。この4巻の書は、読売文学賞を受賞している。 読んでみると手元のある坪内祐三『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲がり』の露伴についての定本のようだ。「詳細きわまる塩谷賛『幸田露伴 』との紹介があった。坪内逍遥は露伴を抜群の記憶力と博識を回想して「ルネサンス的天才」と称していた。 最後で、最も優れた弟子であった塩谷賛の『幸田露伴』の中で露伴のことを何と紹介しているか。「国宝的存在」。「碩学、人傑」。「座談の名人」。「文豪」。「ミノスのラビリントス」(鴎外の「百門のテーベス」)。、…
読書日記 2024年4月3-9日 ・スティーヴン・キング(深町眞理子訳)『シャイニング』上下 ・SFマガジン 2022年12月号 『カート・ヴォネガット生誕100周年記念特集』 ・セバスチャン・フィツェック(酒寄進一訳)『乗客ナンバー23の消失』 ・花川戸菖蒲『愚直スタイリッシュ』 ・SFマガジン 2022年4月号 『BLとSF』 ・ロバート・A・ハインライン(福島正実訳)『夏への扉』 ・SFマガジン 2024年4月号 『BLとSF2』 ・カズオ・イシグロ(土屋政雄訳)『日の名残り』 以下コメント・ネタバレあり
クイズに挑戦!有名人が知力バトル クイズに挑戦!有名人が知力バトル 13問目:この1年間を通して失敗した経験はどんなことですか?
おはようございます。DOIC0330です。 【当ブログではアフィリエイト広告などを含みます】 GWに古本のみの市を開催することになりました。 教室のイベントは過去にもやったことがありますが主催者としては二回目。 しかも前回は読書会で参加者が残念ながら集まりませんでした。 今回はありがたいことにすでに申込者が。 小心者のわたしが主催で大丈夫か?という不安がありますが参加者さんが楽しめるように運営頑張ります! 素敵な本と本好き仲間さんとの出会いになれば良いな♪ さて今回の記事は恒例?「当時の本」シリーズ。 doic0330.hatenablog.com 長くなってきたので一つ前の記事のみ添付いたし…
成瀬は天下を取りにいく宮島未奈新潮社2023年3月15日 発行2024年4月5日 13刷 2024年本屋大賞に輝いた一冊。 日経新聞(2024年4月10日)の記事では、 ”受賞作は滋賀県大津市を舞台に、主人公・成瀬あかりの中学・高校生活における独創的なチャレンジを連作短編で描く。09年から当地に暮らす作家にとって愛着のある場所だが、小説の土台に据えたのは時代の巡り合わせが大きかった。 「(執筆した)20年当時はコロナ禍で外へ出て行けなかった。滋賀のなかで小説を書いてみようと思ったときに西武大津店の閉店があり、その史実をもとに書いた」と語る。百貨店の西武大津店は20年8月31日に閉店した。連作第…
となりの脳世界:村田沙耶香著のレビューです。 ☞読書ポイント 感想・あらすじ 村田沙耶香プロフィール 合わせておすすめ となりの脳世界 (朝日文庫) 作者:村田 沙耶香 朝日新聞出版 Amazon ☞読書ポイント 読めば読むほど村田沙耶香氏の不思議度とその才能にやられる。彼女は何を見たり感じたりしながら大人になったのか?現在の作品の根底にあるものを覗いてみよう。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 感想・あらすじ もう村田さんについては、何を語られても驚かないぞ!っていう心持ちなんで、本書を読み始めるときも、「驚かない、驚かない…
(以下の記事は、当ブログの1つ前の記事「『八月の御所グラウンド』万城目学著」執筆者である関根さんが、講師の豊崎由美さんのリクエストに応え、前月提出書評を3000字にブラッシュアップして再提出した書評です。なお、ここに登場する「捜索隊」が初登場する書評「【作家紹介シリーズ】高瀬隼子」もあわせてお楽しみ下さい。(編集)) 隊長:作家の作品世界に分け入る、我ら捜索隊もこれで3回目の結成*1です。みなさん積極的なのは大いに結構なのですが、え~、ライバル心だとかはですね、ちょっと抑えてもらってですね、今回は仲良くやっていただきたいなと思います。 隊員1・2・4:(し~ん) 隊員3:はい、もちろんです。 …
4/6 18:00~ @サンケイホールブリーゼ 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演及び配役 マーゴ 宮沢りえ ドミー 鈴木杏 ネネ 犬山イヌコ ミロンガ 堀内敬子 ソフィー 水川あさみ グルカ 峯村リエ ナッツ 小池栄子 東西内戦がつづく国のお屋敷に住む家族とそれに関わる人々の話しなのですが、このお話しの中で何を受け取るかは本当に人ぞれぞれだろうな、と感じました。 いや全ての作品がそうなのですけれど、この作品は重い設定の中で人物はそれぞれに哀しみを抱えながらも表面上は飄々と生きていて、だからこそどこが引っかかるかは本当に観客側に委ねられているなと思ったのです。 ちなみに私は、幸不幸と…
旧友を酒に誘い、夕方から早めに家を出ました。会社を離れて田舎に引っ込むと、街中に行く機会があまりありません。約束の時間まで、久しぶりに駅前の大型書店とBook・offをはしごして、荷物にならないよう1冊だけ買い、<スタバ読書>で時間を潰そうという魂胆でした。 川端康成の「山の音」を選んだのは、未読だったから。加えて、騒がしい店で飲む前に、川端の静かに張りつめた文章を読むのは、なんとなく合っているようにも思えました。 魅力を伝えようとして、どうにも伝えることが難しい作家がいます。わたしにとって川端康成はそんな一人です。以前、このブログで「雪国」について書きましたが、あのときも書き手の感触として消…
ゴダール/映画誌 山田宏一 著 本書は2022年9月に91歳で自死したジャン=リュック・ゴダール監督について書かれた山田宏一氏の映画評論集であり、氏のゴダール論の集大成である。と言っても書かれているのは1960年代のゴダールのみ。『勝手にしやがれ』(1959年)から『ウイークエンド』(1967年)までの15本の長編と9本の短編、いわゆるポーリン・ケイル女史の言う「豊穣の60年代ゴダール」についてだけである。さらに若干の追悼文が収められている(「キネマ旬報」と「ユリイカ」への寄稿文)のみ。なぜそうなっているのだろうか。 山田宏一氏は処女評論集『映画について私が知っている二、三の事柄』(1971年…
3月下旬の日記(2024年3月16日から3月31日分) 4月1日日付が変わって4月になった。桜はまだ満開ではないのに今年の四分の一が終わった。六時過ぎに起きて可燃ゴミを出しにいく。風は冷えていて気温も低い。まだカラスの鳴き声は聞こえなかった。とりあえず、6月末までに書き終えるスケジュールにした『鱗粉と忘却』というタイトルの作品について朝少し早く起きた時間にすることにした。もともといろいろと設定とか考えていたもので、キャラクター表は作っていた。僕は妄想キャスティングという形で登場人物ごとに映像化した場合のイメージの俳優さんの画像をキャラ表に貼っている。改めてそのキャラ表を見ながら、それぞれのエピ…