強烈な余韻を残す物語でした。 『文庫旅館で待つ本は 』を読みました。 まさかこんな展開になるとは。 あらすじ 戦前から続く小さな旅館・凧屋の別名は文庫旅館。名物の図書スペース「海老澤文庫」には、いまは名前しかわからないかつての常連・海老澤氏が寄贈した膨大な蔵書が揃い、若女将の丹家円(たんげ・まどか)があなた向けの一冊をそのなかからおすすめしてくれることもある。お客と同じにおいがする=宿泊者にいま必要な物語が不思議とわかる円だが、自分自身はその「利きすぎる」臭覚ゆえに小説が全く読めないという。(筑摩書房のホームページより引用) 自分の全く知らない世界を垣間見せてくれるのも本の大きな魅力だが、 「…