早期テレビドラマで家族が一体に(イメージ) 序:文学とGHQが分断した文脈を、テレビが再統合した瞬間 第4回で見た通り、戦後の日本では文学が“社会の意味付け装置”としての役割を終え、文脈は断絶した。 しかし1950年代から1960年代にかけて、テレビが急速に家庭に浸透し、全国民が同じ映像体験を共有する時代がやってきた。ドラマ、ニュース、スポーツ中継、コマーシャル、アイドル文化――これらが一体となり、戦後に生まれた小さな文脈の断片を再び統合していったのである。 テレビは単なる娯楽ではなく、社会的物語の中心となり、人々の価値観や社会認識の基盤を再構築したメディアであった。 1 テレビは“全国統合の…