日本語は縦書きが可能であり、かつ日常生活に多用している、世界的に見ても珍しい言語だ。 テキスト主体のジャンルであるノベルゲームでもこれを有効活用した作品が見られる。最初の成功例は1987年にファミコンディスクシステムで発売された『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』だろう。 『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』(任天堂、FDS、1987年)※画像はNintendo Switch Online版 昔話をモチーフとしたストーリーと巻物風のメッセージウィンドウは、縦書きにとてもマッチしていた。本作は大好評を博し、同じシステムを用いた第二弾の『ふぁみこんむかし話 遊遊記』が1989年にリリースされている。 …