ソロキャンパーのヒロシが自身のことを「働くのに向いてない」と言っていた。あー、なるほど、そういうとらえ方もあるな、と思った。 スポーツに秀でているけれど学問はさっぱりな人、あるいはその逆とか、人それぞれ向き不向きがある。働くことについてもそう。一生懸命働いてそれで充足感を得られる人と疲労しか残らない人、前者は讃えられがちだが後者は非難される。だがそのような評価は、例えば作曲家に絵画を描かせて出来をうんぬんするのと同じことではなかろうか。 勤労は義務だから仕方ないとしても、その作業を行うにあったっての気持ちの持ち方は各個人で自由であるはずだ。つらい重労働を喜んでやるように仕向けるのは、北の国の思…