本書は、2023年6月に出版されたばかりの「幸福の研究書」。「人生の指針を示す書だ」と勧めてくれた人がいて、久しぶりに新刊書を買った。ハーバードの「成人発達研究」は、両大戦間にボストンで始まった。2つのグループの人を、世代を越えてトレースして、健康や仕事、お金や家庭環境などが異なる人たちを、現在に至るまで(およそ1世紀)トレースしている。スタート時のグループとは、 ・ハーバード大の2年生268人 ・都心部に暮らす少年(少女)456人 で、当時すでに増えつつあった移民二世は前者で13%、後者では60%ほどだった。孫の世代までトレースすることで、被検者は1,300人を越えている。本書の執筆者ロバー…