国家が犯罪者に刑罰を科す根拠をめぐる刑法の学派。 近代派とも呼ばれる。 旧派(古典派)と対立する。
目的刑論。教育刑論。 ロンブロ−ゾ、フェリー、リスト、牧野らが唱えた。
主張内容は論者により違いがあるものの、おおむね次のようになる。
今日の刑法学界では少数派。
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「新派劇」の略だが、現在は一般的に「新派」と呼ぶ。 旧劇すなわち歌舞伎に対し当代の世話物を演ずる演劇。川上音二郎らの壮士芝居から始まり明治中期より盛んとなった。 演技・演出ともに歌舞伎の影響が強く、歌舞伎と新劇との中間的な性格をもつ。女形を使い、当たり狂言には花柳界を背景にした人情劇が多い。
生没年 人物像 佐堂克実 生没年 1901年(明治34年)〜1972年(昭和47年) 人物像 佐堂克実 (無類の酒好きで知られ) 「先生は中村屋(十七世中村勘三郎)のヨーロッパ公演土産の銀の水筒にウイスキーの水割りを入れていつも持ち歩いていました」 (「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))
森本健介・小川絵莉・田口守 森本 自分も年を重ねましたし、今の年齢を活かせる、そしてこの高齢化社会にも合った新作が欲しいですね。 小川 先輩たちがお元気なうちに、古典劇を後輩たちと共にご一緒したいです。”声が芸”の新派を伝承しなければ。 田口 僕もそう思う。好きな作品も今後の新派への思いも、どちらも古典の良さをきっちり伝えていかなければと思っています。何度も上演を重ねて練り上げられ、古典と呼べる名作が新派にはいっぱいありますから。 「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))
生没年 人物像 佐堂克実 生没年 1905年(明治38年)〜1979年(昭和54年) 人物像 佐堂克実 (よく役者側と劇場側に分かれて麻雀大会を開いていたそうで) 「麻雀は牌を摘む動作が腕の筋肉を鍛える効果があるので役者には向いているわ」と佐堂は聞かされたそうです。 「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))
生年 入門 生年 1953年(昭和28年)10月5日 入門 「僕は、知り合いから水谷先生が”男手”を欲しがっているからどうか?」と誘われて、結果として八重子最後の弟子となりました。昭和52年『滝の白糸』(明治座)の傍聴人で初舞台。 「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))
生年 入門 生年 1958年(昭和33年)9月26日 入門 高校在学中にいずれは演劇の世界へと思っていた矢先、知人から「水谷八重子を見ずにいるうちは舞台俳優になる資格ないよ」と言われ、八重子出演中の新橋演舞場へ。「初めて見た新派に魅せられてしまいました」。初舞台は昭和五十二年『佃の渡し』(新橋演舞場)。 「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))
生年 入門 生年 1944年(昭和19年)2月6日 入門 新劇青年だったが「新劇では食えないよ」と言われ、知己を頼って伊志井の楽屋へ。「入りたいってぇのはお前かい。食えないよ。おいで」と伊志井に言われ、昭和四十二年明治座『続おはなはん』のお祭りの群集の一人で初舞台。 「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号)) ・好きな役は、通しで三回やった『婦系図』の万吉。 「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))
生年 入門 生年 1938年(昭和13年)1月9日 入門 親戚が石井ふく子(伊志井の長女、テレビプロデューサー、演出家)を知っていた関係で伊志井門下になる。昭和34年『山に生きる女』(新橋演舞場)の村人役で初舞台。 (「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号)) ・好きな役は、『日本橋』の植木屋甚平。『滝の白糸』の春平。 「新派四季暦」『ほうおう』令和4年6月号(通算529号))
作品 伝承 田口守 小山典子 作品 ・永井荷風原作。久保田万太郎脚色。 ・「花柳十種」の内の一つ。 伝承 田口守 「花柳先生の初演、再演、うちの師匠(初代水谷八重子)の初演はまだ入団していませんでしたが、昭和五十四年国立劇場での上演に際に師匠が亡くなり、良重さん(二代目水谷八重子)が代役を勤めたことは印象に残っています。」 (『ほうおう』令和4年10月号(通算533号)) 小山典子 「そのあとは(坂東)玉三郎さんが引き継いで、平成五年に玉三郎さんが監督なさった映画が知られています。あたしも田口さんも役は違うけど出ています。映画のお浪は吉永小百合さんでした」 「この話の背景というか登場人物たちの…
歌舞伎座の感想の前に、昨日突然痛恨のニュースが飛び込んで来た。坂東竹三郎の訃報である。八十九歳だったと云う。本当に残念でならない。去年の秀太郎に続き、いるだけで上方の匂いを出せる貴重な役者を喪ってしまった。最後の舞台が昨年十二月の南座『雁のたより』の仲居お君だったと云うから、筆者はその舞台を観る事が出来たのが、今となってはせめてもの事であったと自らを慰めるしかない。今時の言葉で云えば正に名バイプレーヤーであった。最近の舞台では大阪松竹の幸四郎襲名公演で演じた『女殺油地獄』のおさわが印象深い。唯一無二の名脇役だった。今は心からのご冥福を、お祈りするのみである。 閑話休題。 歌舞伎座三部を観劇。流…
本日から、外国人観光客、添乗員付き団体ツアーだけですが、受け入れ再開となりました。 ◯外国語学習における違い 日本語を学ぶ外国人にとって、日本語の音声は、母音も子音も少なくて、容易です。少ないために同音異義語が多くて混乱することもあるようですが。難関は、漢字です。 つまり、聞くことと話すことは簡単でも、読み書きが難しいのです。もちろん、漢字の読み書きまで、できる外国人も増えていて、ときに、びっくりさせられますが。 この点、私たち日本人が外国語を学ぶのとは反対です。今は音声学習が同時にできるようになり変わりつつありますが、以前は、読み書き中心、いや、読解がほとんどでした。欧米の知識吸収のための翻…
・「濫読漫筆」を始めるにあたって ・遠藤ゆり子「歴史手帖 秀吉の『全国統一』と東北」(『日本歴史』891、2022年) ・小林和幸「史料散歩 鎌田勝太郎と衆議院選挙」(『日本歴史』888、2022年) ・若槻剛史「歴史手帖 『栃木県人』であること」(『日本歴史』898、2023年) ・久保田昌希「歴史手帖 今川氏真の行方」(『日本歴史』894、2022年) ・清水克行「起請文にみる武蔵六所宮信仰」(府中市史編集委員会『新府中市史研究 武蔵府中を考える』1、2019年) ・竹井英文「城絵図の愉しみ」・荒木裕行「一九世紀の近世日本を取り巻く外圧と軍事技術革新」(『本郷』170、2024年) ・レジ…
銀座線のG18田原町駅を使うと、必ず思い出す事が有ります。学生の時に読んだ荒俣宏の小説です。 博物学や神秘世界に博識な荒俣宏らしい幻想的なストーリーの小説『帝都物語』です。その中で1927年(昭和2年)に浅草-上野で東洋で初の地下鉄開通が大きく取りあげられて居ました。 話の骨子は東京にははるか昔に処刑された平将門の怨霊が眠っており、帝都は将門の怨念が封印されている巨大な霊場でもあると陰陽師が澁澤栄一に語り、その霊を邪悪に使う一派との闘いを描いています。その中で、この浅草ー上野の工事は東京の気が抜けるところに穴を掘るので工場現場では様々なトラブルや式神が暴れる話が出て来るのを思い出します。 今日…
www.neribun.or.jp yuagariart.com 池上秀畝-高精細画人-の巡回展の図録です。 元寇の神風を描いた作品。モノクロに金のコントラストとか、センスのかたまりである 漢画あり琳派風あり洋画風の写実表現あり、 明治日本画の混沌を一人で背負い込んでしまったような感じ。 よろづを取り込む、これこそ日本である。 曰く「新派でも旧派でも、良い作が良いのである」。 こういう人を見ると、やはり日本画は漢画を捨てたのが 最大の過ちであると思わざるを得ない。
よろコンです。 本ブログでは見て来た展覧会の個人的な感想を書いています。 今回は、2024年4月7日(日)と9日(火)に見て来た展覧会池上秀畝展@中村橋・練馬区立美術館です。 「高精細画人」 横山大観らと活躍した「朦朧体」菱田春草、と同郷で同じ年の池上秀畝。あまり聞かない、というか今回初めて知りましたが、当時の文展では三年連続特選受賞、帝展では無鑑査、審査員を務めるなど輝かしい実績を誇ります。展覧会だけではなく、屏風絵などにも数多の名作が。生誕150年、これまであまり知られていなかった池上秀畝とは果たしてどのような画家だったのでしょうか。 今回も最後までお読みいただけますと幸いです。 【目次】…
老親を見舞った帰りに、練馬区立美術館で開催されている展覧会「生誕150年 池上秀畝―高精細画人―」を見る。池上秀畝(しゅうほ)という画家の名前は初めて聞くが、高精細画人という副題に惹かれたのである。 展覧会のサイト(チラシ)から概要を引用する: 池上秀畝(1874–1944)は、長野県上伊那郡高遠町(現在の伊那市)に生まれ、明治22年(1889)、本格的に絵を学ぶため上京。当時まだ無名だった荒木寛畝の最初の門人・内弟子となります。大正5年(1916)から3年連続で文展特選を受賞。また、帝展で無鑑査、審査員を務めるなど官展内の旧派を代表する画家として活躍しました。 同じく長野県出身で同い年の菱田…
生誕150年 池上秀畝ー高精細画人ー ■2024年3月16日〜4月21日■練馬区立美術館 わずか1ヶ月余りの会期しかないことが惜しいくらい非常に面白く充実した企画展です。 池上秀畝(1874-1944)の画業をたどる大回顧展。その後期展示(4月1日〜)にお邪魔してみましたが、前期も観ておくべきだったと後悔しています。 www.neribun.or.jp 池上秀畝の作品をまとめて観た記憶がありません。というより一枚もおそらく鑑賞したことがないかもしれません。都内では東京国立近代美術館や東京都現代美術館、皇居三の丸尚蔵館に秀畝作品が何点か収蔵されているのでコレクション展等で披露されたことはあるのか…
2022年12月、名古屋刑務所の刑務官22人が受刑者3人の顔を手などでたたいたり、 暴言を吐いたりしていたことが発覚した。 13人が特別公務員暴行陵虐容疑などで書類送検され、名古屋地検は起訴猶予処分としたが、事態を重くみた法務省が設置した第三者委員会の提言書は「人権意識が希薄であることや規律秩序を過度に重視するといった組織風土があった」と指摘した。 「ガリ」「空下げ」刑務所内35の隠語廃止 法務省矯正局は提言書を受ける形で、新人刑務官の集合研修で実施する人権教育の 時間を2024年度以降は4倍に拡充させた他、最も強力な収容制圧のツールである拳銃の実弾訓練を廃止することを決めた。 2025年には…
群雲、関ヶ原へ(上)【電子書籍】[ 岳宏一郎 ]価格: 1045 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 関東に移封した徳川家康 (東軍) の抑えを期待して、会津90万石を与えた英邁な武将、蒲生氏郷が亡くなる。嫡子の秀行はまだ幼児でその任に耐えられず、秀吉は蒲生家を会津から移封を命じるが、会津の後任が問題になった。 名が上がったのは、大老職で家康と対立する上杉景勝 (西軍)。上杉景勝は家康が関東支配する中で対立する常陸の佐竹義宣と仲が良く、家康は嫌な予感がよぎる。上杉が会津に移封されると、家康は背後の伊達政宗と好誼を結ぶことを考えるが、その政宗もまた信用できない。 太閤秀吉が薨去すると、朝鮮出兵によ…
よろコンです 今年も3月はあっという間でした。そして、なかなか咲かなかった桜も気づけば、あっという間に満開。気づけば、あっという間に次は・・・ 今月も前月の活動(展覧会・コンサート等)と今月の予定を未来の私へ「月報」として提出します。ただただ自分のための趣味ブログですが、何か気になるものが1つでもありましたら幸いです。しばし、お付き合いください。なお写真はすべて撮影OKだった作品等です。 【目次】 1. 2024年3月の活動記録 (1) 行ってきた展覧会 3/9 3/14 3/19 3/22 (2) コンサートなど 3/23 落語 2. 2024年4月の活動予定 (1) 行きたい展覧会 (2)…
*1 長谷川伸のまわりからは、戦後の中間小説から歴史小説などの新たな読みもの文芸の市場が拡がってゆく中、何人かの書き手が巣立ち、羽ばたいていった。巷間「長谷川部屋」などとも呼ばれていたという彼のまわりの勉強会だが、のちの新鷹会、もともとは雑誌『大衆文芸』に拠る同人的な関係から始まった集まりではある。 「新鷹会そのものは、昭和十五年(一九四〇)作家長谷川伸先生を中心にして、新しい文学の創造と開拓をめざした当時の新人たち村上元三、山岡荘八、大林清、山手樹一郎、長谷川幸延氏らが結成した十五日会がその始まりである。後に十五日会は村上元三氏の発議により大空にはばたく若き鷹のイメージから新鷹会と改称され、…
本日もご訪問ありがとうございます。 ジョン・ポール曰く 仕事は宗教 知らん間に発生・進行してる思考誘導 ジョン・ポール曰く 再三、記事のネタにしておりますが、わたしは現在伊藤計劃さんの『虐殺器官』を読んでいます。 虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA) 作者:伊藤 計劃 早川書房 Amazon もうあと五十頁を切っています。 『虐殺器官』ではジョン・ポールという言語學者さんが登場するのですが(最初に見た時、「The Beatlesか??」と思いました)、そのジョン・ポールさんがある場面で下記のようなことを言いました。 『仕事だから』 十九世紀の夜明けからこのかた、『仕事だから仕方ない』という言葉が虫も…
3月15日金曜日 晴れ。暖かい。玉ねぎベーコン舞茸つぶつぶコーンのクリームパスタ。Sはらせん堂で買った『新居格 随筆集』を読み、完全にぼくの味方、と言いながら好きな箇所を朗読している。Sは往来座へ。遅れて出、M家に寄り椿絵を2枚持って往来座へ。2時過ぎにOさんが取りに来るのでSに預ける。アメリカの人が買ってくれたそう。絵が海を渡るのは3度目、シンガポール、オーストラリア、アメリカ。S家に戻り、絵。夜、M家に寄り母が作った手羽元とじゃがいも人参卵の煮物をもらい、セブンイレブンで絵をスキャンしてから往来座へ。お茶割り。miくん。青森行ってきたと話す。今日はよく売れた、とn。夕飯は、母にもらった手羽…
今年で生誕100年!日本が誇る大女優・高峰秀子さん! 高峰秀子プロフィール 幼少期から波乱万丈な人生 子役オーディションの場に偶然行くと… 松竹から子役として華々しくデビュー 映画出演に追われて学校にはあまり行けず 歌手・東海林太郎に可愛がられる ついに東海林家を飛び出す 今年で生誕100年!日本が誇る大女優・高峰秀子さん! 今回は子役から少女スター 日本映画界を代表する大女優へと成長し 女優氷引退後は主に随筆家としても 活躍された昭和の大スター 高峰秀子さんを紹介します 高峰さんはあまりに大きな存在なので 何回かに分けて紹介します 少女時代から波乱万丈の人生です! ちなみに今年で生誕100年…
TBS 1973年8月28日 あらすじ 多美(上村香子)は桂(松坂慶子)に、北(藤岡弘)が上役とケンカしてまで「二上」を守ってくれたことを話し、何も知らない桂が北に熱を上げていたことを責める。桂は、自分の結婚相手は伸(荒谷公之)だと言い始める。 夢は流れて ひごじゅんこ J-Pop ¥204 provided courtesy of iTunes 2024.3.11 BS松竹東急録画。 peachredrum.hateblo.jp 二上彩子(ふたがみ・さいこ):淡島千景…「二上」の女将。 * 北晴彦:藤岡弘…トラベルチェーン開発課の社員。 * 二上桂(かつら):松坂慶子…二上家の次女。字幕緑。…
新派つるし雛って何? 新派ですから何やら新しいものを感じます。すでに7回目ということですのでそれなりに継続をしているようですが初めてこの言葉に目が留まりました。 よくよく見ると普通のつるし雛に混ざって意匠を凝らしたつるし雛が混ざっています。 場所は通称、ななサポ(越谷市民活動支援センター)です。様々なイベント展示が行われています。越谷駅東口ツインビシ北側棟の5階です。図書館やパスポートセンターも同ビル内です。 駄菓子が並んでます。きっと昔なつかしんで創作か子供が単にお菓子好きで飾ったのでしょうか。 来年は皆さんもオリジナルのつるし雛を出品してはいかがでしょうか。