月末の三日前、給与振込の手続きをする。 現金で受け取りたい人もいるから、その分のお金も用意して、月末までに一人ずつ給与袋に入れていく。 振込の人は、明細だけ。現金の人は、現金と明細。 名前を確認しながら袋に入れていると、その人の顔が、なんとなく浮かんでくる。 給料日の当日は、お昼の休憩のあとに、みんなに食堂へ集まってもらう。 そして、一人ずつ給与袋を手渡していく。 「今月もお疲れさまでした。来月もよろしくね」 声をかけながら渡していると、あっという間に終わってしまう、短い時間。 でも、毎月この時間が、自分の中では少し特別なものになっている。 外から見れば、給与を払うことは当たり前のことなのかも…