1980〜84年、「LaLa」にて連載された、山岸凉子作の少女漫画。厩戸王子(聖徳太子)が美少年で超能力者でアダルトチルドレンで同性愛者、という奇抜な設定であるにも関わらず、少女だけでなく男性を含め幅広い層に支持された。物語の中核をなす厩戸王子と蘇我毛人(蘇我蝦夷)の二人をはじめ、魅力的で人間味あふれる登場人物達の感情や思索と、それに絡んだ複雑な歴史の一片を紐解くような鮮やかさで描いており、今なお読まれ続けている傑作少女漫画の一つ。
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少女漫画の歴史を語るうえで欠かせない漫画家、山岸凉子。代表作『日出処の天子』『アラベスク』『テレプシコーラ』などで知られる巨匠に、豪華作家陣が敬意を込めて参加した話題作『山岸凉子トリビュート』が2026年7月10日に発売予定です。 本書は単なるアンソロジーではなく、日本漫画界を代表する作家たちによる描き下ろし作品や貴重な対談・インタビューを収録した特別な一冊となっています。 ■山岸凉子トリビュートとは? 『山岸凉子トリビュート』は、山岸凉子作品の魅力と功績を称えるために企画された記念アンソロジーです。 河出書房新社から刊行されるB5判・192ページの大型本で、漫画界の第一線で活躍する作家たちが…
日付は前後するのですが、大阪能楽大連吟の2日前の5月15日、私は山岸凉子原作、大槻文蔵監修、野村萬斎演出の能狂言「日出処の天子」を観に行ってました。 能狂言「日出処の天子」は去年から東京で上演されていましたが、今回は大阪の大槻能楽堂での上演でした。 私の席はわりと後ろの方。上演前の待ち時間での写真です。私はその時まで知らなかったのですが、大阪能楽大連吟の先生、能楽師の斎藤信輔先生も「日出処の天子」に出演していたのでした。 コロス⑤で3役やってらっしゃる。「日出処の天子」は大阪では15日から17日まで3日間の公演です。 17日は大連吟で、当然、斎藤先生は「日出処の天子」には出演せず別の演者の方が…
※この記事には広告リンクを含みます。 「-能 狂言- 『日出処の天子』」を観る前に原作コミックを読み返しました。 私が持っているのは『白泉社文庫』版(全七巻)
私は、LaLa連載当時、リアルタイムで「日出処の天子」を読んでいた世代。 人生の中で「ブラック・ジャック」と「日出処の天子」をリアルタイムで読めたのは、僥倖だと思っています。 というわけで、行ってきました。 -能 狂言- 『日出処の天子』
1983年に描かれた日本の聖徳太子をテーマにした漫画。 著者は山岸涼子。 聖徳太子がゲイだったり、超能力者だったりは山岸涼子の空想だろうけど、聖徳太子の頃の歴史ものは史実に基づいて描かれているのだと思います。 史実に基づいてといっても、そのころの歴史があまり残っていないので山岸涼子の空想の部分が結構あるんだろうな。 久しぶりに熱中して次はどうなるんだ次はどうなるんだとどんどん読んでいきました。 この展開が次の展開へ結びつくというかなり面白い漫画でした。 私が好きだったところは厩戸皇子(聖徳太子)と毛人(えみし)が過去世でも現世でも未来世でも深く結びついた関係性で、だけどその愛が現世では実らなか…
『ギャグ漫画日和』より この記事では奈良時代に倭から派遣された使者が隋の煬帝に宛てた文書を読んで煬帝が怒ったという『日本書紀』の逸話を解釈してみたいと思います。 「日出ずる処の天子」とは? なぜ隋の煬帝は激怒したのか? なぜ天子を名乗ったのか? 「日出ずる処の天子」とは? 日本史の教科書で目にする「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」という有名な一文があります。 『日本書紀』によれば、600年から618年にかけて、推古天皇は5回の使者を「隋」に派遣しました。このうち、607年の第2回遣隋使は『日本書紀』にも記録があります。小野妹子(おののいもこ:男性)が正 式な使者として派遣され、時…
今年の1月、(個人的に)衝撃ニュースが発表されました。な、な、なんと!!!あの、山岸凉子原作の漫画「日出処の天子」が舞台化されると!!!! いや~、ビックリしました。もう40年も前の作品ですから、なぜ今??と思ったら、野村萬斎の演出とある。どうやら、彼が以前からこの作品を舞台化し、畏れ多くも厩戸を演じたいと切望していたらしいとのこと。 厩戸を萬斎さんが、、、うぅむ、まあ、合ってると言えば合っているか、、、でも私の中では厩戸はもう決まっている(ここでは敢えて名前は書かないけど)ので、今一つピンとは来なかったけれども、初メディアミックスということならば、ファンとしては是非見たいよなぁ、と思っており…
『日出処の天子』舞台化! 能舞台という最小の空間で最大のドラマをおみせすることは、一つの挑戦であり大きな楽しみでもあります。 さっすが野村萬斎、たのもしいお言葉。 フツーに作ってもとても原作にかなわないでしょうから、“能 狂言”という特異な型で表現を試みるのは慧眼かも。期待したい。 yoneyumi0919.hatenablog.com
『バビル2世』の解析をせんとしてじっくり読んでいこうとしているのだけど面白すぎてどんどん読んでしまう。バビル2世自身はシリアスだけどヨミチームがおっかしいんですよ。ひゃっひゃ笑って読んで(だからあんまり分析する気にさせないに違いない)「あー楽しかった」で満足しそうだけど少し自制して書き進めてみましょう。 ネタバレしますのでご注意を。 2巻冒頭。『バビル2世』で唯一といっていい女子が登場する。浩一の同級生である由美子だ。浩一自身「由美ちゃん」と「子」を抜いて親し気に話しかけていることから(芸が細かい)ある程度の親密さがあったのだろうと思われるが「浩一くん」と何度も名を呼んで心配する由美子と違い由…
今日は『バビル2世』と重ねて考えてみたいマンガ作品について書いていきます。 萩尾望都『スター・レッド』と山岸凉子『日出処の天子』です。 なのでこの二作品のネタバレにもなりますのでご承知ください。 では本作もネタバレしますのでご注意を。 まずは萩尾望都『スター・レッド』(1978年~1979年) こちらは物語そのものではなく超能力を持つ主人公の描き方・表現が明らかに影響を受けている、という点をあげたい。 ヒロインのセイ・ペンタは火星で生まれた5世代目。ペンタというのは5世代目という意味である。 つまりセイ5世という名前なのだ。(ちょっと違うか)この「なん世代目かを必ず名乗る」というのが「バビル2…