[要旨]鳥羽田継之さんのご著書、「なぜ信用金庫は生き残るのか」では、地域密着の営業活動が信用金庫が利用者の評価を得ていると説明しています。それは事実ではあるものの、例えば、城南信用金庫では、正常先への融資の割合が84%もあり、すべてにおいて地域密着が実践されているとは限らないと考えられます。[本文]日刊工業新聞社の鳥羽田継之(とっぱだつぎゆき)さんのご著書、「なぜ信用金庫は生き残るのか」を拝読しました。鳥羽田さんは、「信用金庫の融資相手は、出資者であり、また、営業地域も限定されているので、融資を受ける相手に寄り添った、地域密着の営業活動をしていることから、そのことが利用者から評価され、業績を伸…