夏休みの絵日記を毎日書くのが苦痛だった。 日常の日々は取り立てて書くべきイベントもなく、ラジオ体操に公園に行き、朝ごはんを食べて、アニメを見て、昼ご飯を食べて、学校のプールに行き、帰って昼寝をして、母と買い物に行き、夕ご飯を食べてお風呂に入って寝る。 ほぼ同じ毎日。 こんな変哲のない毎日しか書けない自分も嫌になった。 今日観た映画は本日公休という台湾の作品で昔ながらの床屋さんの淡々とした日常を描いている。 長きにわたりご近所の床屋さんとして馴染みのお客さんの髪の毛を切ってきた床屋の女主人の日常。 馴染みのお客さんの「いつもどおりに」の注文で散髪が始まる。 時はいつの間にか流れて床屋の女主人も馴…