対馬宗氏が朝鮮への緊急連絡の際に用いた船。小早に分類される櫓漕ぎの帆船であり、風待ちをすることなく、海峡を渡って朝鮮半島へ渡航することができた。「おしふね」や「渡口の船」とも呼ばれたとみられる。 江戸期の「飛船小早」 逆風を越えて 「おしふねヲこしらへ、かこあまた用意候て」 戦国期の「飛船」 参考文献 江戸期の「飛船小早」 江戸期、対馬宗家では、朝鮮へ急派される早船を「飛船」、または「御用飛船」「御関所御用飛船」などと称し、朝鮮向けの出港地である鰐浦(のちに佐須奈浦)の関所が公用船として豊崎郡(郷)の村々に役を課していた。御関所村(鰐浦・佐須奈浦・豊村)の百姓が船頭・水夫として飛船を漕いだが、…