2026年春以降に入社する社員を対象に、退職一時金を廃止する方針を打ち出したのが王子ホールディングス(HD)です。大企業によるこの決断は極めて異例であり、日本の雇用慣行に一石を投じる動きとして注目されています。 なぜ「退職一時金の廃止」が珍しいのか 退職一時金とは、退職時にまとめて支給される報酬で、日本企業では長年、終身雇用とセットで機能してきました。長く働くほど受取額が増える仕組みは、企業への定着を促す装置でもあります。 しかし、厚生労働省の調査によると、退職一時金制度を廃止した企業はわずか0.1%。従業員1000人以上の企業では該当ゼロとされており、王子HDの判断がいかに例外的かが分かりま…