日本近代文学研究者、名古屋大学准教授。1972年名古屋市生まれ。2001年筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了、「<自己表象>誕生の文化史的研究」で文学博士。2001- 04年筑波大学助手。2002−03年カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員研究員。2009年ワシントン大学客員研究員。2009年名古屋大学文学研究科准教授。
‐『文学の歴史をどう書き直すのか: 二〇世紀日本の小説・空間・メディア』笠間書院、2016
昨日まで絶賛保活してたんですが、かの「保育園落ちた日本◯ね」はどうやらうちの区だったらしく、6年間で認可保育所が90園近く増えたおかげで楽勝で預け先見つかりました。声を上げてくれた先人に感謝しかないし、どんな小さな事でも主張すれば社会が大きく動く可能性はあるんだなって感動してる— 小野美由紀 (@MIYUKI__ONO) 2022年5月11日 日々更新されてるけど大変そう。問い合わせもまともにできない状態ぽい。 / “Oracle Cloud Infrastructureのアカウントが突然停止したので状況や調査内容を書いていく” https://t.co/s9tHo4xkHT— とみたまさひろ…
新学期に合わせ、近現代文学研究の分野においてどのように参考文献を集めるのかについて説明した以下2サイトを更新しました。「演習~」の方が学部生向けの入門サイト、「近現代文学研究~」の方がその発展版です。 主な変更点としては以下になります。 全文テキストデータの検索のセクションを独立させた。(次世代デジタルライブラリ、Maruzen eBook Libraryなど。) CiNii Articles の CiNii Research への統合について記述を対応させた。 「在野研究者のレファレンス・チップス」(小林昌樹さん、皓星社)、『日本近代文学大系』総索引、ジャパンサーチについて追加した。 その他…
2021年8月に公開された、映画『ドライブ・マイ・カー』。カンヌ国際映画祭での4冠獲得をはじめ国内外で評価が集めるほか、各地で再上映が開始されるなど、公開から5ヶ月が経過した今なお、注目を集めています。はてなブログにも、映像・言葉・自動車・演技など、様々な部分に着目した感想が投稿されました。 自動車から見る「過程と細部の描き込み」 ”どうして日本の男性監督は、男性の内面を描くのにあたって女性の姿を『借りる』のか。” 利他と「信頼と安心」 「あの映画の中で成り立つユートピアの原点」 はてなブロガーが語る『ドライブ・マイ・カー』 語りたくなる作品を観たあとは 自動車から見る「過程と細部の描き込み」…
濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」を見てきました。面白かったので、ちょっと感想を書きます。ネタバレがいやな人は、以下は読み進めず、そのままページを閉じて下さい。特に遠慮せずに書いていますので。以下は、映画「ドライブ・マイ・カー」を、ゴミから読むという話となります。 dmc.bitters.co.jp 作品は、秘密を抱えたまま急死した妻をめぐって、なお苦悩を抱えている舞台俳優で演出家の家福悠介が主人公です。家福はチェーホフの「ワーニャ伯父さん」を演出し、その仕事のあいだ車の運転を行ったドライバー渡利みさきと交流をしていく中で、苦しみに満ちた自身の生を受け入れます。主人公の家福とドライバーの渡…
はじめに 買ってあるのにまだ読んでない本を積読と呼ぶが、「読みたいと思うがまだ読んでいない本のリスト」も積読なのではないかと思う。新刊ばかりではなく、むしろ古書店や図書館に軸足を置いて「読みたい」本をリストにする。その際に目安になるのは、やはり他の人のレビュー・感想だ。twitterには、興味深い書籍情報が次々と流れてくる。それらを書き留めて「いつか読みたい」とストックしておき、読むことができたものは線を引いて消していく。 この習慣は4年前、「ほぼ日手帳weeks MEGA」を使うようになってから始めた。その年に読むことが出来ず、なおかつ次年度に持ち越しても読みたいと思える本は年を跨いで書き写…
日比嘉高編、三弥井書店、2021年7月、254頁、他共著者11名 編著が出ました。昨年(2020年)12月に名古屋大学国語国文学で行ったシンポジウム「疫病と日本文学」をもとに、名古屋大関係者12名があつまって刊行した論文集です。2020年に始まった新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、私たちの生活や感覚にとって大きな転換点となるかもしれません。何が起こっており、この先の世界はどうなっていくのでしょうか。それを考える際に、かつて同じような疫病の流行が起こったとき、人々は何を考え、感じ、どう処したのかを振り返ることは有用でしょう。この本は、日本文学の描いた疫病と、その渦中に生きた人々のようすを…