日産のFF車第二世代、T11を発売した1981年の翌年、1982年の10月に第三のFFプラットフォーム、K10マーチが登場した。当時の日産は登録車しか扱っておらず、サニーもチェリー(パルサー)も1000ccで登場してからどんどん排気量が増えていったため、新たにベーシックグレードのクルマが必要になった。資料によると、ちょうどジウジアーロが売り込みをかけてきたという。その話に乗ることにして、エンジンも車体も新規に開発することになった。デザインは当然ジウジアーロで、いすゞピアッツァを前後に圧縮したような丸っこいデザインになった。側面はヘッドランプ下にキャラクターラインがあるがピラーからボディ上半分ま…