大輔は特別狙撃犯に配属された。この間も中国軍はじわじわと南下していた。中国旅順港からは、巡洋艦「青島」「深圳」のほか、駆逐艦「丹東」「昭通」に加え、原子力空母「普級」をはじめとする多数の艦船が日本を目指していた。輸送船の数も普通ではなかった。輸送船には「99式戦車」が積載されていた。「99式」はレーダー誘導兵器が搭載されている。中国軍部隊は東京まで100キロの高崎地点まで侵攻していた。小松基地や宮城、新潟からは連日、Pー3C対潜哨戒機が出動した。同じく、小松や、ほかの基地からは、戦闘機であるF16やF15が迎撃した。しかし、あまりに、相手の火器は強力だった。迎撃ミサイルは充実しており、なす術が…