小林製薬の「紅麹」騒動は健康食品への信頼を失墜させた 健康食品への国民の信頼が揺らいでいる。健康な人が体調の管理や病気の予防のために口にするものだからこそ、安全性をないがしろにすることは許されない。不安や不信を生まないよう、国は健康食品制度の改善を急ぐべきだ。 小林製薬の紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントにより健康被害が相次いだ問題を受け、消費者庁は先週末、機能性表示食品の在り方を検討する専門家会議の初会合を開いた。5月末までに見解をまとめるという。 2015年に始まった機能性表示食品制度のどこに問題があったのか。安全性を中心に信頼回復につながる見直しを求めたい。 消費者庁は機能性表示食品と…