臥牛山(函館山)と共に、市内の学校で校歌によく登場する地名が「宇賀の浦」です。 「巴の港」と称される天然の良港・函館港の反対側、外海(津軽海峡)に面した海岸で、大森浜とも呼びますが、かつては砂山とか高盛山とか言われる砂丘があったそうです。上磯(今の北斗市)にあるセメント工場が細骨材として砂を採掘し、戦後にはすっかり消えてしまいました。 砂山へいって のぼって見たら 昔の俤がかすかに 残ってるに過ぎないが やっぱり嬉しかった 啄木がその昔歌った砂山も コンクリートの 材料にはこばれて 鮭の頭のような かっこうになっていた(小山内龍 著「昆虫放談」 ふるさとの人と自然 より) 私の通っていた中学校…