連載中の「神社お参り旅」を書きながら、参拝した当時のことを思い浮かべています。金刀比羅宮(香川県)は極端な例としても、幾つかの神社では長い石段を上っていき、荒い息のまま、本殿でお参りしたという記憶が残っています。 ところで、開催中の東京パラリンピックで車いすのアスリートの姿を目にする機会が増えています。そこでふと思ったのですが、石段のある神社仏閣を車いすの方はどうやって参拝しているのでしょうか? 昇降機やスロープなどの設備がある神社仏閣でなければ、複数の人で車いすを抱えるか、おんぶをして昇り降りするしかありません。つまり、どうしても他人の手を借りなければ参拝ができない、ということになってしまい…