グリム童話集 上/佐々木田鶴子・訳 出久根育・絵/岩波少年文庫/2007年 ある国の王女が、遠くはなれた国へ嫁ぎに行くことになり、女王は、女王の娘としてはずかしくないように、金銀のコップや、宝石、そのほかの道具などぜいたくな品々をそろえてやりました。それからひとりの若い女官を世話役としてつけ、ふたりに 馬を一頭ずつあたえました。王女の馬はファラダという名前で、話をすることができました。 別れのとき、女王は、小刀で指の先に傷をつけ、ながれでる血を三滴、白いハンカチでうけ、「これを大事にもっていきなさい。とちゅうでこまったことがあったら、やくにたつでしょう」といって王女にわたしました。 旅の途中、…