その独自の文体と社会性により、純文学作家として独自の地歩を固めつつある。今後の活躍がもっとも期待される作家の一人。
1997年「最後の吐息」にて第34回文藝賞受賞 2000年『目覚めよと人魚は歌う』にて第13回三島由紀夫賞受賞 2003年『ファンタジスタ』にて第25回野間文芸新人賞受賞
植物診断室
われら猫の子
虹とクロエの物語
在日ヲロシヤ人の悲劇
アルカロイド・ラヴァーズ
ロンリー・ハーツ・キラー
ファンタジスタ
毒身温泉
目覚めよと人魚は歌う
嫐嬲(なぶりあい)
最後の吐息
『茶の間の男ー語り下ろしインタビュー』(島田雅彦、大辻都・星野智幸インタビュー、1996.4、集英社)
茶の間の男
一条真也です。『悲しみとともにどう生きるか』柳田邦男&若松英輔&星野智幸&東畑開人&平野啓一郎&島薗進著、入江杏編著(集英社新書)を読みました。タイトルからわかるようにグリーフケアの書です。著者の柳田氏は1936年生まれのノンフィクション作家。若松氏は1968年生まれの批評家・随筆家。星野氏は1965年生まれの小説家。東畑氏は1983年生まれの臨床心理学者。平野氏は1975年生まれの小説家。島薗氏は1948年生まれの宗教学者で、上智大学グリーフケア研究所所長。編著者の入江氏は「ミシュカの森」主宰で、上智大学グリーフケア研究所非常勤講師です。 本書の帯 本書の帯には、「誰に遠慮することなく、どこ…
一条真也です。俳優の三浦春馬さんが亡くなられました。クローゼットの中で首を吊って死亡していたそうですが、一条真也の映画館「東京公園」で紹介した映画を観て以来のファンでしたので、かなりショックを受けました。まだ30歳と若く、これからが楽しみだったのに残念でなりません。彼は生真面目な性格で、ネットでの誹謗中傷などを憎んでいたとか。今年1月、スキャンダルを報じられるなどした有名人に対するネット上のバッシングが激烈を極める現状に「立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか」との思いをツイッターで綴っていました。故人の御冥福を心よりお祈りいたします。さて、少し前に、ネットでの悪意などをテーマにした小説を読…
★★★☆☆ あらすじ ふとしたきっかけで手に入れた携帯電話でオレオレ詐欺をしてしまった男に、次々と不思議な出来事が起きる。 感想 これはある意味で自分探しの話なのだろう。人と接したりしている時に、これは本当の自分じゃないんだけどな、みたいなことを思うことがあるが、結局、それも含めて全部本当の自分だ。 なので、どんな自分も肯定するしかない。決して積極的に肯定するわけでなくても、これも自分なんだと認めることが出来たら楽になれる。 // 中盤あたりは訳が分からなくなってきて、とてつもなく辛かった。だが、終盤は面白くなって、結果、読後感はそんなに悪くない。 ランキング参加中読書 著者 星野智幸 俺俺 …
昔の読書の覚書まとめ。 とんちんかんな感想あるかもしれない&どれも短い。 並びは大体読んだ順。
【オンライン】7/21 (金)19:00 - 20:30 星野智幸、柳美佐、須美春奈「⽇本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」を語る会―第6回課題作『総合』編 https://chekccori230721.peatix.com/ 火葬 (韓国文学ショートショートきむふなセレクション) 作者:金薫 クオン Amazon 僕のルーマニア語の授業 (韓国文学ショートショートきむふなセレクション) 作者:チャン・ウンジン(章恩珍) クオン Amazon 星野智幸コレクションIV フロウ 作者:星野 智幸 人文書院 Amazon
使用する資料 作家の読書道: 出演作家一覧 | WEB本の雑誌 結論001-101回、156ー255回、青空文庫、なし。001-050回、寺田寅彦、なし。 海音寺潮五郎、寺村輝夫、寺山修司、金閣寺、あり、15分+60分+15分=90分、かかった。 ○又吉直樹(1980年うまれ) ・青空文庫 1件(7) ・古本 2件(5) ・インターネット 0件 ・映画 1件(1, ) ・テレビ 0件 ・寺(田寅彦) 0件(いちおう、作業量をへらすため「マンガ」と「アニメ」は除外、「映画」にいれておく) 又吉:僕、だいたい2回か3回は普通に読みます。いちばん読み返したのは『人間失格』と芥川の『戯作三昧』とかかな…
ランキング参加中まとめ ランキング参加中YouTube www.youtube.com たくみチョイス 銃とチョコレート (講談社文庫) 作者:乙一 講談社 Amazon 優等生は探偵に向かない 自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫) 作者:ホリー・ジャクソン 東京創元社 Amazon 「おいしさ」の錯覚 最新科学でわかった、美味の真実 (角川書店単行本) 作者:チャールズ・スペンス,長谷川 圭 KADOKAWA Amazon あかりんチョイス booknerd.stores.jp kaze no tanbun 移動図書館の子供たち 作者:我妻 俊樹,円城 塔,大前 粟生,勝山 海百合,木…
5月26日(金)午後7時~ 斎藤真理子 翻訳者が語る 世界文学への旅4ハン・ガンの詩と小説を通して韓国文学を読み解く |日比谷図書文化館 https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20230526-_3_7/ 引き出しに夕方をしまっておいた (セレクション韓・詩) 作者:ハン・ガン クオン Amazon すべての、白いものたちの (河出文庫 ハ 16-1) 作者:ハン・ガン 河出書房新社 Amazon ギリシャ語の時間 (韓国文学のオクリモノ) 作者:ガン, ハン 晶文社 Amazon 韓国文学の中心にあるもの 作者:斎藤真理子 イースト…
こんにちは。mira(@mirara_l)です。今日は久しぶりに本の感想を書きます。感想を書きたくなる本に出会いました。サクッと読めるレビューはブクログに記載したので、下記のリンクから該当ページへお飛びください。若干ネタバレがあるので、リンク先でも白字で飛ばしていますが各自でお気をつけくださいね。 booklog.jp最近、読書欲がすごくて、私にしてはたくさん本を読んでいるのだけれど、手に取る本のほとんどに同性同士の繋がりの話が入っているの。引き寄せるのかしら。それとも、普段は偏見や差別のニュースばかり流れてくる中でも、こういう物語を書く作家さんが増えたということなのかな。↓ ここから先、ネタ…
1850年 曾祖父・八三郎生まれる。 1855年(安政2)内ノ子騒動 1866年(慶應2)奥福騒動 1894年(明治27)父・好太郎生まれる。祖母はフデ。 1902年(明治35)母・小石生まれる。 1914年(大正3)20歳の父と12歳の母が結婚。 1919年(大正8)祖父この頃死ぬ。数え五十歳。 1923年( 12) 姉・一生まれる。 1924年4月24日、好太郎、明智新六らと大瀬革進会を結成、総選挙で窪田文三を応援と決定する。(史料愛媛労働運動史4巻、124p、愛媛新報) 1929年(昭和4)長兄・昭太郎生まれる。? 次兄・清信生まれる。 1933年、姉・重子が生まれる。 5月15日、伊丹…
郡山市の菊池信太郎先生 ここは、福島県郡山市。 福岡から東京経由で東北新幹線に乗り、今、ホテルに到着。 今から、知り合いが院長をする病院で講演なのだ。 ※写真と文は関係ありません。 持ってきたのはパソコンと飲みかけのウイスキー ※講演前は飲んでません(2023年5月12日) 映画「はなちゃんのみそ汁」が全国の映画館で上映されていたころだった。 僕は、北海道から沖縄まで全国各地を飛び回っていた。 当時、娘は中学生だったから、出張先で泊まりはできない。 遠方であっても、日帰りを心がけていた。 そんな中、2017年4月、全国の医師が東京に集う「日本小児科学会学術集会」があった。 医師でもない僕に声が…
『博奕のアンソロジー』宮内悠介リクエスト!(光文社文庫) 編者リクエストによる書き下ろしアンソロジー・シリーズ第2期の1冊。 「獅子の町の夜」梓崎優(2018)★★★☆☆ ――仕事で訪れたシンガポールで、僕はバカンス中の老夫妻に出会った。シンガポールではポイ捨ては罰金だという話になって、老人が「きれいなのは町だけじゃない。人間もさ。ここでは賄賂は大罪だ。エリート主義の賜物だ、集団というのはエリートが管理して初めて正しく機能する」。午後になって夫人の方と再会した。「あの人はカジノに行ってるの」「得意なんですか」「見るだけ」。僕らは夕食を一緒に取ることにした。「私も賭けをしてみようかしら。デザート…
一条真也です。おかげさまで、今月13日発売の『供養には意味がある』(産経新聞出版)が好評です。日本初の終活専門誌『終活読本ソナエ』(産経新聞出版)掲載の連載などを再構成した本ですが、同書にも紹介されている『グリーフケアの時代』(弘文堂)を97冊目の「一条真也による一条本紹介」として取り上げたいと思います。「『喪失の悲しみ』に寄り添う」というサブタイトルがついています。 『グリーフケアの時代』(弘文堂) 上智大学グリーフケア研究所の所長の島薗進氏、同研究所の副所長で特任教授の鎌田東二氏、そして同研究所の客員教授である佐久間庸和の3人の共著です。わたしたちは、2022年3月末まで同研究所の同僚とし…
もしくは、やさしみの痴呆症。 「俺の推しを優遇しろ問題」との類似性にびびりんぐ。 mainichi.jp これさぁ。 これと一緒だよね。 「子育て」っていう無敵の棍棒を除けばさ。 bunshun.jp これだとエグすぎるってんなら、これ。 www.asahi.com それまでのメイン顧客層としてた「独身女子」の伸びが頭打ち(になったかどうかは知らん) なので。 ブルーオーシャン(のように見える)「子育て」を標的に商機を見出したい という、営利企業の利益最優先特化型の振舞いとしてはまあそうよね、という仕草。 吉野家も既存客の頭打ちからトチ狂った新規開拓のプレゼンしただけで、目論見はまったく一緒だ…
何やらYouTubeの動画か何かで小説家の島田雅彦が不用意な発言をしたらしい。軽蔑すべきアベシン(安倍晋三信者)である菊池誠が嬉しそうに下記のツイートを発信した。 島田雅彦はまさしく「Jリベラルの敗北」の象徴になりましたね。Jリベラルがリベラルでもなんでもないことをこれほどはっきり示したのはすごいことです。まさしく「思想的敗北」ですよ。もう言論活動をやめるべきだな — あ〜る菊池誠(反緊縮)公式 (@kikumaco) 2023年4月19日 しかし私に言わせれば島田雅彦など間違ってもリベラルではない。左派かどうかも怪しい。かつてどうだったかは知らないが、2010年代には既にヤマシン(山本太郎信…
橋谷能理子氏が本日(3/26)限りでサンデーモーニングを降板した。私は気づかなかったが自ら「降板」と言い、卒業との言葉を使わなかったそうで、その潔さが良い。 安倍晋三が殺された直後の放送で、関口宏とニュースを読み上げる女性たち3人が揃って喪服のような黒服を着ていたのに対して、昨年4月から「風を読む」だけの出演に限定していた橋谷氏が普段と同じような服装を敢然と着用していたことも印象に残った。関口宏は橋谷氏の爪の垢を煎じて飲むべきだろう。 しかし橋谷氏をブログ記事に取り上げようと思った理由はそれだけではない。橋谷氏は2018年に聴神経腫瘍を患ってガンマナイフによる放射線治療を受けたものの、右耳の難…
ChatGTPに「読書ブログのまとめ記事のアイデアを出してください」と頼んだら「映画化された小説のおすすめ」を提案されたのでまとめました。 そういえば今まで書いたことのなかったまとめでしたね。提案されるまで気づきませんでした。 以下、映画化された作品から面白かったものをピックアップしたまとめです。 大阪を舞台に営まれる男女の愛と葛藤『ジョゼと虎と魚たち』 親がカルト宗教にハマってしまった子どもが星を見上げる『星の子』 目がボタンの母親、という破壊力『コララインとボタンの魔女』 小学生3人組はおじいさんの死ぬところが見たくて家を覗く―湯本香樹実『夏の庭』 平凡なゲーム好きの少年が父の家出をきっか…
博奕を題材にしたアンソロジーということだけど、前書きにもある通り、サイコロやカードを使ったギャンブルに限らず「人生の岐路における選択」のような生活における選択も一つの博奕として取り扱っている。 以下、抜粋して感想。 梓崎優「獅子の町の夜」 かなり好きな作品。文体もほどよく柔らかくて、キャラクターに不快感はないし、程よく場面が転換して楽しく読めた。ミステリ的で、終盤には主人公が結果を「推理」する場面があってワクワクさせられる。 なんとなく思い出したのがロアルド・ダール「南からきた男」。物語がバカンスの描写から始まること、賭けの相手が老夫婦であること、賭けの題材が日常的な行為であることが共通してい…