©瀬尾まいこ/2024「夜明けのすべて」製作委員会 いつか夜明けがやってくる。 誰もかれも何かしらの闇を抱えているかもしれないし、抱えていないかもしれない。 日常の中にもその闇から抜け出すかすかな光は存在するかもしれないし、しないかもしれないし、気づいていないだけかもしれない。 行動を起こしたものだけが救われるわけでもない。 誰もが互いに助け合う。 助け合うと表現すると強いかもしれない。 手を差し伸べるかな。手を差し伸べようとしてみるくらいか。 それくらいの感覚でもいいから、手を添えてあげようくらいのささやきを映画からも感じる。 「夜明け」という言葉が表す光のグラデーションを、 ほころびのない…