二十四節気の啓蟄ってご存じでしょうか。 冬眠している虫たちが 春を感じて穴から這い出る時期で、 だいたい3月の初め頃にあたります。 大地が暖まり、 柳の若芽が芽吹き、 蕗の薹が咲く頃とウィキにも説明がある通り、 草木にも変化が現れる頃です。 生命の息吹を感じるこの時期が、 私はとても好きです。 冬の間寒さに凍え毛布に巻かれていたボノも、 小さな春の足音を聞いて、 もぞもぞと毛布から匍匐前進。 毛布がそのままトンネルの形状をとどめ、 前進したボノが抜け殻の前で眠っています。 我が家で春を感じる光景です。 私は抜け殻となった毛布を膝に掛けて、 ソファに静かに座り、 ボノの寝顔を眺めます。 いよいよ…