木皿泉による小説作品。2013年4月22日、河出書房新社より刊行。
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ――。7年前、25歳で死んだ一樹。遺された嫁のテツコと一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフとの何気ない日常に鏤められたコトバが心をうつ連作長篇。 昨夜のカレー、明日のパン :木皿 泉|河出書房新社
悲しいのに、幸せな気持ちにもなれるのだ――。7年前、25歳で死んだ一樹。遺された嫁のテツコと一緒に暮らし続ける一樹の父・ギフとの何気ない日常に鏤められたコトバが心をうつ連作長篇。
昨夜のカレー、明日のパン
*1:本屋大賞
ランキング参加中読書 いつも読ませてもらっているブログで、 この本がよかったと書かれていたので 図書館で借りてきました。 途中までは何の気なしに するする読んでいたのですが、 「夕子」という章に入った途端、 引き込まれるように読んでいきました。 文言のひとつひとつが 私の気持ちを代弁しているかのように感じたのです。 今までの人生を振り返って、 あーあ、なんだかぱっとしない人生だったなぁ(笑) なんて思っていたのですが、 この章を読んで、 別のとらえかたが見つかったような気がしました。 今までの年月をふりかえったら、 そこには確かに「くらし」がありました。 いろんなものを食べたり、 いろんなこと…
先日の『さざなみのよる』に続き、 木皿 泉 著『昨夜のカレー、明日のパン』を読了しました。 『さざなみのよる』 ( 2018年刊行 ) より2年前、2013年に刊行された木皿さんの処女作です。 読み始めてみると、さざなみ~より失礼ながら多少、拙い気もしました。 が、それは最初の章だけ。 次の章から筆が乗ってきた感があり、最後までサクサク読めました。 あとから知ったのですが、この作品はとても難産だったそうです。 第1話「ムムム」を脱稿したのが、2004年9月。 翌月、木皿さんご夫妻の旦那様・和泉さんが脳出血で倒れ、奥様・妻鹿さんの介護の日々が始まります。 そして2話目以降はストップ。 2話目「パ…
今週のお題「もう一度見たいドラマ」 帯に「書店員が選ぶ泣ける小説第一位!」とあった、木皿泉・著『さざなみのよる』を読んでみた。 確かに、物語ラストに近づくにつれて涙腺が緩みっぱなしで、その辺りを通院している歯医者の待合室で読んだので、その後名前を直ぐ呼ばれ、「この人治療前から何泣いてんだ。」と不思議に思われなかったか心配だ(笑) 著者の木皿泉さんとは、和泉務さんと奥様の鹿年季子さんお二人による、ご夫婦の脚本家。 木皿泉と聞いて真っ先に思い出すのは、原作は未読だけれど2014年にBSプレミアムで放送された大好きだったドラマ、『昨夜のカレー、明日のパン』だ。 www6.nhk.or.jp 番組HP…
ドラマ「すいか」からの木皿泉ファンで、小説版読了済み人間によるドラマ版「昨夜のカレー、明日のパン」の感想です。2014年放送時のtwitterに上げた感想をまとめたものです。 第1話「台風とくす玉」 今までの木皿ドラマのように1話ごとに区切りが来るのではなくて、続いていく感じになるのかな。だから今回だけで結論が出たり大きな起伏があったりするわけでもないのに、やっぱり面白いんだよなあ。 老いや汚れ、死んでしまった一樹にも重なる世界の暗い所を、無いものように過ごすことに憤るテツコ、散ってしまった、君を縛るものはないと言いながら、自分も一樹の名前の新聞の切り抜きを手放せないギフ。とぼけた展開の中に痛…
いいお天気ですね。行楽の秋。 Maruko的には、食欲の秋と読書の秋ですかね。 今日は、最近読んだ小説「昨夜のカレー、明日のパン」をご紹介します。 図書館でタイトルを見て、「なんかおいしそう?」と思い、手に取ったものです。 昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) 作者:木皿泉 河出書房新社 Amazon <ムムム> は、庭先で両足で踏ん張って空を見上げていた。 冒頭の一文で引き込まれました。 <ムムム> って…? ちなみに、人のあだ名なんですけどね。 どんな人かは、読んでのお楽しみにしましょうか… 主人公のテツコは、ギフさんと二人暮らし。庭に大きな銀杏の木がある、古びた家で。 「ギフ」さんとは…
2012年10月9日〜12月18日 ドラマゴーイング マイ ホーム 2013年10月1日 カスペ! スペシャルドラマちびまる子ちゃん プレミアムドラマ昨夜のカレー、明日のパン 第5話 2016年5月24日〜6月14日 火曜ドラマ重版出来! 第7-最終話 2016年9月19日〜24日 連続テレビ小説とと姉ちゃん 第25週 2016年11月19日 山田太一ドラマスペシャル「五年目のひとり」 2017年1月3日 新春スペシャルドラマ富士ファミリー2017 2017年2月26日 日曜劇場A LIFE〜愛しき人〜 第7話 2017年5月13日〜7月8日 土曜時代ドラマみをつくし料理帖 2017年7月 短…
おもしろい小説を読みたい! というわけで、歴代の「本屋大賞」受賞作品とランキング作品をすべてまとめた。表紙画像クリックでAmazonへ、あらすじやレビューも確認できるのでご参考まで。 それではいってみよう! 2024年 本屋大賞『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 成瀬は天下を取りにいく 「成瀬」シリーズ作者:宮島未奈新潮社Amazon 2024年 ノミネート作品(2…
2006年7月8日〜9月16日 土曜ドラママイ☆ボス マイ☆ヒーロー 2006年7月15日 映画時をかける少女 2006年11月28日 ドラマ役者魂! 第7話 2007年1月20日 特撮ドラマウルトラマンメビウス 第40話 2007年2月21日 映画アイランド タイムズ 2007年3月17日 映画渋谷区円山町 2007年5月8日 ドラマセクシーボイスアンドロボ Voice 5 2007年9月 ショートムービー「スクリーンのなかの銀座〜WOMAN〜」 2007年12月6日 愛と青春のドラマスペシャル姿三四郎 2008年1月15日〜3月11日 火曜ドラマ貧乏男子 ボンビーメン 2008年1月19日…
【月曜は鷲をめぐる30曲】7・Visions / The Eagles('75) 「On The Border」からイーグルスに加わったドン・フェルダーの存在はバーニーを脅かすものとなってゆくのですが、フェルダーはもっと歌いたかったんだろうなあ。イーグルス在籍中唯一voを取ったのが「One Of These Nights」に入った”Visions”。voよりもgのフレーズの方が雄弁な曲で、逆にそれぐらいギタリストとして魅力があったわけ。ライヴのセットリストに入ることもなく消えていった曲ですが忘れられるには惜しい。 https://www.youtube.com/watch?v=6deveLGj…
図書館に行ってきました。 今日は5冊借りてきました。 【借りてきた本】 ・ゆうれい居酒屋 山口恵以子著 (文春文庫) ・スパイシーな鯛 ゆうれい居酒屋2 山口恵以子著 (文春文庫) ・昨夜のカレー、明日のパン 木皿泉著 (河出書房新社) ・「人見知り」は案外うまくいく 吉岡英幸著 (技術評論社) ・神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと 悟東あすか著 (ダイヤモンド社) 食べることが好きですが、食に関する小説を読むのも好きです。 読んでみたいと思った本を読んでいこうと思います。 ↑幽霊の絵は難しそうだったのでおばけの絵を描いてみました。
今週のお題「読みたい本」本好きのためか、次に読む本の候補リストを作っている。 その中から図書館で借りるか中古本を買うか電子書籍を買うか選定する。 その候補本は、この10年でどんどん膨れ上がり、とても読むスピードが追いつかない。 つまりこれはすべて消費、選別されることなく、いつか人生を終えると思う。 それはそれなのかもしれないが、少し悲しい。 そんなリストを公開しようか。 重複もあるかもしれないし、読了なのに削除していないかもしれない。 では、どうぞ。 - 月の立つ林で9割の買い物は不要である 行動経済学でわかる「得する人・損する人」タマリンドの木 憎悪の科学 偏見が暴力に変わるときAI 204…
読んだ本 ヘレーン・ハンフ『チャリング・クロス街84番地』 木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』 筧菜奈子『めくるめく現代アート』 遠藤嘉基・渡辺実『現代文解釈の基礎〔新訂版〕』 赤坂アカ・横槍メンゴ『【推しの子】』第一話~第百十八話 赤坂アカ『45510』 香月孝史・上岡磨奈・中村香住『アイドルについて葛藤しながら考えてみた』 三木清『人生論ノート』 岸見一郎『三木清『人生論ノート』を読む』 岸見一郎『希望について 続・三木清『人生論ノート』を読む』 宮沢洋『日本の水族館五十三次 -イラストで読む建築-』 恩田陸『タマゴマジック』 岡本裕一朗『社会学の名著50冊が1冊でざっと学べる』 酒見賢一…
手作りの看板を奥に進むと ひんやりとした空気の中、樹齢1000年の大カツラ 森の精霊に守られているよう 写真は、佐賀県富士町下合瀬の大カツラの木です。樹齢1000年と言われています。ここにくると、森の神様に会える気がします。浄化されて包まれていると感じます。 国道の広い道なので運転が苦手な私でも行けます。 あさイチでストレスの話をしていたので、10年以上前の話になりますが、救われたドラマのことを書いてみます。 当時支店勤務だった私は、事務所に1人休日出勤していました。その時の対応がまずかったということで、聞き取りもないまま上司から叱責されました。電話の向こうで激昂した上司の言葉を聞きながら、怒…