何となくタイトルに惹かれて「昨日のカレー、明日のパン」を読んでみました。 昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) 作者:木皿 泉 河出書房新社 Amazon 「ギフ」と「アツコ」さんを取り巻くハートウォーミングな短編集です。「ギフ」とは「アツコ」さんのご主人のお父さん。ただ、「アツコ」さんは未亡人なんです。 各短編が他の短編の伏線となっており、本を読み進めるうちに「ギフ」や「アツコ」さんの今がどのようにして今となっているのかが分かってきます。 最後に本のタイトル、「昨日のカレー、明日のパン」の話でこの本は終わるわけですが、時間がどーんと遡って、「テツコ」さんの亡き夫、一樹の若かりし頃の話です。…