小説の巧者、浅田次郎さんの小説を読みました。 舞台は昭和13年(1938年)の中国、長城の張飛嶺。 そこで起こった分隊10名全員死亡という事件。 その解決に、従軍作家と検閲担当中尉が向かいます。 現地にはコワモテの憲兵曹長。 この三人が、関係者への尋問、状況の捜査を経て真相にたどり着きます。 内容は、ぜひこの本をお手に取って読んでいただくのが良いと思います。 浅田次郎さんのお手並をどうぞお楽しみください。 小説ですが、この本で学んだのは以下の点です。 従軍作家の階位、執筆における制約 従軍作家の軍の中での位置付けは新聞社、または出版社の記者という立場で従軍するようです。いわば軍属。戦地給与や特…