昨夜は長勤であつたが左ブランチは調子よくらくであつた。 今朝九時まで残業をして帰り。 七時過ぎまで寝る。 夕方クラブへ行つて新平家物語を借りようと思つたがねてしまつた。 娘から このころは会社の福利厚生がとても手厚い。「クラブ」で本を借りたり将棋を指したり。旭硝子の「海の家」が葉山の長者ヶ崎にあり、毎夏一家族2回利用できた。(日帰り1回、1泊1回)この海の家「浴波寮」にでかけることが、片倉家の最大にして唯一のイベントだった。その他に父がどこかへ連れていってくれることはめったになかった。 私が生れてから父が旭硝子を退職するまでの17年間、毎年海の家に行ったが、食堂のメニューがずっと同じだった。朝…