のっけから二部の感想とは全く関係ないが、音羽屋の文化勲章受章が発表された。誠に目出度い限りだ。山城屋が亡くなって以降、当代の歌舞伎役者で文化勲章受章者はいなくなっていたので、歌舞伎界にとっても大きな慶事だろう。その実力・実績からして当然の受賞だが、正直高麗屋の方が先だと思っていた。と云うのも、別に明文化はされていないかもしれないが、近年の文化勲章は、まず文化功労者に認定された人が有資格者となる傾向がある。高麗屋は三年程音羽屋より早く功労者になっているので、順番から云えば高麗屋だと思っていた。まぁ高麗屋にしろ播磨屋・松嶋屋にしろ、遅かれ早かれ文化勲章を受賞するとは思うが。兎に角音羽屋にはこれをゴ…