国際F2レース。 20歳前後の世界各国から勝ち抜いてきた若い連中が世界で20シートしかいないF1の椅子を争っている。優勝者も若いが、当然カメラに映し出された彼女も若い、まるで高校生のようだ。単純に未来可能性と生殖能力の観点からうらやましく、過ぎ去ってしまったことを残念に思わずにいられない。同時に成功の階段を着実に登っているガキたちも老化する。わたしも以前20歳だった。 髪は抜け、色も抜け、歯も抜け、肌は垂れてきた。あんなに元気でやんちゃだったワンコの色が抜け、目が白濁し、足腰が弱った老犬のさまは他人ごとではないのだ。なくなった叔父が飼い犬の一生の変化を感慨深げに話していたことを思いだした。 こ…