夕焼けを 吸って燃え立つ 葉鶏頭 よくできた俳句ですがね。 「天才」荒井由実が綴った、晩夏の一節であります。 続いて 秋風の 心細さは コスモス となりますが、これもコスモスを秋桜と書けばちゃんと俳句になっちゃう。季語が2つなのでアレですが、なっちゃう。 でもね、この歌の本寸法は夕暮れの描写なんですよ。一番に曰く 空色は水色に 茜は紅に 二番に曰く 藍色は群青に 薄暮は紫に 歌のあいだの時間経過と、秋の空の色。 前段は忘れましたが、年越しを題にして「貫く棒の如きもの」と読んだ人もいるらしいですが、あれのどこに師匠が提唱した「ちゃんとわかりやすく読まなきゃだめだよ」の精神があるんでしょうかねぇ。…