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暑さ指数

(サイエンス)
あつさしすう

暑さ指数とは、湿球黒球温度(Wet-Bulb Globe Temperature)(略称:WBGT)の通称。
熱中症予防のための温熱指標で、特に高温環境下での行動に伴うリスクの指数として、労働や運動時の熱中症の予防措置に用いられている。
気温とは違い人体と外気との熱収支に着目したもので、労働環境や運動環境の指針としてISOなどで規格化されている。
人体の熱収支に影響の大きい「湿度」「放射」「気温」の3つを考慮しており、湿球温度黒球温度乾球温度の値を用いて算出する。
日本国内で暑さ指数を提供している地点は841地点*1で、WBGT実測地点7か所の情報と、気象庁の全国のアメダスの観測地点の情報を元に、環境省が独自の手法で計算してる。
環境省は2006年より暑さ指数の予測値および実況値を提供する「環境省熱中症予防情報サイト」を提供している。環境省熱中症予防情報サイト

計算式

屋外(日照)の場合
0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度(単位:℃)
屋内及び日照していない場合
0.7×湿球温度+0.3×黒球温度(単位:℃)

熱中症対策

暑さ指数(℃) 危険性 熱中症対策
31以上 運動は原則中止 皮膚温度より気温のほうが高くなり、体から熱を逃がすことができない。特別の場合以外は運動を中止する。
28〜31 厳重警戒 熱中症の危険が高いので、激しい運動や持久走などは避ける。体力の低いもの、暑さに慣れていないものは運動中止。運動する場合は積極的に休息をとり、水分補給を行う。
25〜28 警戒 熱中症の危険が増すため、積極的に休息をとり、水分を補給する。激しい運動では30分おきくらいに休息をとる。
21〜25 注意 熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意しながら、運動の合間に積極的に水分を補給する。
21以下 ほぼ安全 通常は熱中症の危険は少ないが、水分の補給が必要。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意する。

*1:2013年5月現在

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