新植民地主義が作り出すモデル経済 最終回のクライン・ナオミの「ショック・ドクトリン」では、規制なき民営化に始まる新自由主義が国民国家を喰いつくし、国民のショックを利用して戦争へと駆り立てる新植民地主義が繰り広げられていると分析している。 そこでは戦争だけでなく、悲惨な戦争後の復興さえ計画的に喰いつくして行く。 イラクで試された「戦争と再建の民営化モデル」はビジネスへと変化して行き、まだ破壊されていない国の復興計画を民間企業に作らせ、政府が公的資金で契約するというモデル経済を誕生させたと述べている。 そのようなクラインの分析からすれば、現在のウクライナ戦争も2014年の無法なロシア侵攻によるクリ…