監督:豊田四郎 原作:志賀直哉 脚本:八住利雄 音楽:芥川也寸志
志賀直哉の代表作で、一時、「日本語文の最高峰」と賞賛された。1959年に映画化された。
小説。志賀直哉作。1921(大正10)〜37年(昭和12)「改造」に発表。強烈な自我を有する時任謙作が、出生の秘密や妻の不義に苦悩し、自己と外界との葛藤(かつとう)にいらだちながら、やがて大自然(宇宙)の中に平安を得るまでの心理を描く。三省堂提供「大辞林 第二版」より
小説。志賀直哉作。1921(大正10)〜37年(昭和12)「改造」に発表。強烈な自我を有する時任謙作が、出生の秘密や妻の不義に苦悩し、自己と外界との葛藤(かつとう)にいらだちながら、やがて大自然(宇宙)の中に平安を得るまでの心理を描く。
三省堂提供「大辞林 第二版」より
暗夜行路 (新潮文庫)
月明りの道を、あなたと歩く。 久しぶりに、リアルタイムでドラマに夢中になっている。 『月夜行路(げつやこうろ) -答えは名作の中に-』 主演、波瑠さんと、麻生久美子さん。 お二人とも、静かな微笑みを湛えたしっとりとした女優さんで、まずは、このお二人をキャスティングしたセンスの良さが素晴らしいと思った。 ☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆☆.。.:*・゚*:.。.☆ また、波瑠さんの演じる役は、銀座のミックスバーのママであり、 トランスジェンダー女性である野宮ルナ(のみや るな)。 自称・小説家志望の文学オタクの、古今東西の名作文学の膨大な知識を持ちながら、次々に起こる事…
近くに小さな森がある。いつの間にか、裸の樹木から新しい葉が出始め、日ごとにその色が変化している。その風景を見ていて、どう表現したらいいのか考えてしまう。夏目漱石が「精細に描寫が出來て居て、しかも餘韻に富んで居るといふやうな文章はまだ私は見た事がない」と随筆『自然を寫す文章』(「漱石全集」岩波書店で」)で書いている通り、自然や事象の描写はそう簡単ではない。
320『暗夜行路』志賀直哉(新潮文庫1994年12刷)■ いきなり余談から。『暗夜行路』の巻末に阿川弘之氏の「志賀直哉の生活と芸術」と題する解説文が載っている。阿川氏の娘・佐和子さんは小学校に入学する時、志賀直哉からランドセルをプレゼントされている。ぼくはこのことを佐和子さんのエッセイで読んだような気がする。黒いランドセルではなかったか。『暗夜行路』は志賀直哉の代表作で、500頁超の長編。主人公の謙作は母と祖父との間に生まれた子どもであり、妻は謙作が留守中にいとこと過ちを犯す。このようにこの小説は暗くて過酷な状況設定だ。ほぼ同時期に書かれた藤村の『夜明け前』も暗い(夜明け前なんだから当然か、っ…
今回は、志賀直哉 作の『暗夜行路』を読みました! なかなかの長編で読むのが大変でしたが、読み応えありました😄 books.rakuten.co.jp 《作者紹介》 志賀直哉 1883年、宮城県生まれの小説家で、「小説の神様」と称せられのちに多くの小説家に影響を与えるものとなる。 学生時代、女義太夫*1に熱中し、その影響を受け小説家を目指す。 武者小路実篤や谷崎潤一郎と親交があり、夏目漱石をとても慕っていた。 引越しを数多く行なったことでも有名で、広島や京都や東京などに移り住み、生涯で23回も転居をした。 代表作に『暗夜行路』『城の崎にて』がある。 《あらすじ》 前編 主人公の時任謙作は、両親に…
暗夜行路:3回目の通読 暗夜行路をはじめて読んだのは中学2年生の時。 当時武者小路実篤にはまっていて親友志賀直哉の代表作ということで読もうと思った。 だがこの時は序の箇所はわかったけど 本編に入ったら意味不明状態になり途中でやめた。 最初の通読は高校の時だが 結局ほぼ何もわからずつまらなかった。 2度目の通読は40歳くらいの時。このときは割と面白かったが全体としてのこの小説を認識できなかった。いったいこの愚かな時任謙作の何を書きたいのだろう?(笑)そんな気持ちが半分以上あった。 そして今回、3回目になるが 還暦を過ぎて熟読した いろいろ書こうと思ったが再び動画でしゃべる そしてついにこの作品暗…
2024年5月18日 私のブログ「オルフェウスの歌」の書籍化が決まりました。 書籍のタイトルは『受容から創造へ ― 文学・芸術に導かれて』です。 ブログ記事に手を入れ、新たに漱石論を書き下ろし、増補改訂版を編集しました。 詳細については本記事末尾のリンク先をご覧ください。 www.youtube.com 「ウィーン写本」(6世紀)より、サラマンダー(Bing image creatorによる作図)www.google.com 大山、中海と大根島 Google Earthより後書きです。 拙書『受容から創造へ 文学・芸術に導かれて』 作品社 是非、お手にとってみてください。 〇アマゾンへはこちら…
今週のお題「読書の秋」 私は、志賀直哉/著 「暗夜行路」の文庫本を持っている。 持っている。読んではいないのだ。 これは社会人になりたての頃、大学時代の友人と奈良県にある志賀直哉旧邸を訪れた後に買ったものだ。 私は学力こそないが、高校〜大学にかけて、水を浴びるように本を読んだ。電車での通学時間はもちろん、各休み時間、ついて行けなくなった授業など、常に本を持ち、空想の世界にいた。 友人はそんな私の姿を見ていたこともあり、気軽に、「志賀直哉、なにか読んだことある?」と話しかけてきた。私は「ないな…というか暗夜行路しか知らない、何も持ってない…」「次会うまでに暗夜行路読んでおくわ!」 それから約10…
豊田四郎監督 1959年 ふや町映画タウン所蔵の日本映画傑作全集VHSで鑑賞。 movies.yahoo.co.jp タイトル通り池部良演じる主人公がふさいだり、自分の気持ちをなんとかしようともがく筋立てなのだが、後半の悩みのターゲットである山本富士子演じる妻が可憐で可憐で、起きた事態は事態として気の毒になってしまう。彼女にも心の隙があったり反省点はあるだろうが、主人公謙作だって淡島千景演じる、身の回りの世話をしてきてくれたお栄さんへの想いとか行動とか中途半端で罪作りな感じだったし、心の中の整理がつかないのはしょうがないし、そういう物語なんだけど、付き合ってるこっちは他人事なものだから、つい辛…
193.『帰ってから』1日1回(4)――女景清と和歌山の夜 もうひとつ、こんなところに女景清の逸話が長々と挿入された理由についてだが、この逸話の前半部分「夏の夜の夢のような儚い関係」が、1ヶ月前の和歌山での二郎とお直の、「一夜の夢」と対になっていることは、論者には疑いようがないと思われる。 同居する同年くらいの男女。男が坊っちゃんであること、女が積極的であったらしいことも共通している。2人の関係はどんな形にせよ生き通せるはずもなく、男が生涯女の後塵を拝することになるのも、(彼らが別々に生きたとしても)そうなることは、また目に見えている。 短気だが呑気なところもある二郎は気が付かなかったのだろう…
大地を一歩一歩