低Ca、低Mgの土壌の地域でALSが多発していた機序の考察をする。 背景の詳細は以下の記事を参照。 naorureha.hatenablog.com ALSガイドライン2023 に記載されているALSの原因・病態は ●遺伝的要因と非遺伝的要因が存在するが,両者にはグルタミン酸による神経毒性,蛋白質分解不全や RNA 代謝異常,小胞体ストレス,酸化ストレス,神経炎症など多くの共通病態が想定されている.●家族性 ALS では原因遺伝子の機能低下ないしは変異蛋白質の毒性獲得,あるいはその両者による神経変性が想定され,孤発性 ALS では異常封入体を構成する TDP-43 が病原蛋白質と想定されている…