とても便利な電子書籍。保管するのに、空間的な場所を必要としません。読みたいときに、読みたい本を読むことができます。でも、紙の本にも大きな良さがあります。私にとっては、手軽に、かつ自由に書き込みができたり、付箋を貼ったり、常に目に見えるところに置けたりできるのが、紙の本の長所になっています。研究者としては、古い文献の頁をペーパーナイフで切りながら、読み進めていくこともまた、ささやかな「楽しみ」でした。とはいえ、紙なので、経年劣化は避けられません。傷がついたり、破損したりすることも。また、古くなると、バラバラにもなりえます。それゆえ、何百年も前に出された書物などにとっては、書籍の修復が不可欠なもの…