「ベストセラーとは、時代の空気にベストタイミングで合致した本を出したときにだけ起こる、台風のようなものだと私は考えている」(本書43ページ)。 この記述のとおり、本書は今という時代の空気にベストタイミングで合致した本と言えるでしょう。4月17日の発売後、わずか1週間で発行部数10万部を突破するという「台風」を発生させ、発売から4か月たった今も、アマゾンや紀伊国屋書店の新書売上ランキングで3位という「風速」を維持しています。三宅さん、大成功ですね。 この書評では、本書がなぜこれほど売れたか、その理由を私なりに考えながら、本書の魅力を紹介してみたいと思います。 本書の魅力は、大きく分けて3つあると…