本の紹介文、ブック・レビュー。 通常はいわゆる新刊本について行われることが多く、読者の書籍選びにあたって参考に供する意味を持つ。
ニッポンの書評 (光文社新書)
関連リンク 書評 - Wikipedia 好書好日|Good Life With Books http://www.yomiuri.co.jp/book/review/ 書評サイト-本スキ。 ビジネス書の書評・要約まとめサイト bookvinegar-ブックビネガー HONZ - 読みたい本が、きっと見つかる!
爆弾作者:呉 勝浩講談社Amazon 昨年度の「このミス」「ミステリが読みたい!」の二冠作品。 ということからもわかるように、 読み応えたっぷりな作品。 とぼけたサイキックな雰囲気の容疑者と、 切れ者の本庁刑事との、取調室での頭脳戦が ほぼ全編に渡って続く。 映画だよなぁ。 対峙する二人と書記官(あとサポート役)。 映像として頻繁に目にする光景。 間違いなく映像化を企図してる作品。 本書中ではあっさり描写ではあるけれど、 映画だと見せ場に出来るであろう爆破シーン含めて。 そういうサスペンス要素だけではなくて、 構図のずらしが描かれているのも、二冠の要因か。 そういう面もあるので、本格厨の自分だ…
はじめに 私は情報工学を学ぶ大学4年生で、来年度から大学院進学予定の者です。研究活動を行う学生として、技術書や論文を読むことは避けては通れません。そこで、それらを効果的に読む方法はないかと思い調べたところこの本に出会い、読むことにしました。 書籍情報 タイトル:「技術書」の読書術 著者:IPUSIRON、増井敏克 出版社:株式会社翔泳社 発行年月:2022年11月 ページ数:269ページ https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798171548 概要 「読書にルールはない」 ということを前提にしながら、「技術書の選び方」「技術書の読み方」「アウト…
Today's Book Summary 重要なのは行動すること いろんな本をたくさん読む Comment 読んだ本についてブログを書く 不完全な読書を許す 幅広い本に目を向ける Today's Book 読書は「アウトプット」が99%―――その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 作者:藤井 孝一 三笠書房 Amazon 本を読んでいるけれど、なんだか活かせていないかも。自分の糧にできているのかな?本を読む人なら誰しも抱えたことがある、そんな想いに答えてくれる一冊のご紹介です。 Summary 重要なのは行動すること 本で読んだ内容を自分の血肉とし、自分の生活や仕事に活かすためには、何が必…
ぜんぶ壊して地獄で愛して: 1【イラスト特典付】 (百合姫コミックス) 作者:くわばら たもつ 一迅社 Amazon ぜんぶ壊して地獄で愛して: 2【イラスト特典付】 (百合姫コミックス) 作者:くわばら たもつ 一迅社 Amazon あらすじ 吉沢来未は生徒会長も務める優等生だが、母の束縛などのストレスで破滅的な願望を募らせていた。ある日、教師の頼みで不登校気味なクラスメイト・直井と話をするが、上辺だけの言葉で話す吉沢を直井は蔑み、更には「ある動画」で脅してきた。その動画には、万引きをしようとする吉沢が映っていて…。 逃げ場のない毎日でもがく少女たちの、バイオレンス青春ストーリー。(http…
今週のお題「練習していること」 唐木元さんの 新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング を紹介します。 要約:文章は構造を考えてから書く 感想1:読みやすい文章が書ける人・書けない人の違いに気付いた 感想2:書き手本位では通用しない さいごに:読みやすいは伝わりやすい 要約:文章は構造を考えてから書く 書きたいことを順序や整合性は気にせず箇条書きで書き出す(パーツを集める) 箇条書きした項目を5W1Hに沿って揃える 書く前に主眼と骨子を考える 主眼:テーマ、その文章の目的 骨子:「何を」「どれから」「どれくらい」話すか 箇条書きした項目から主眼・テーマを設定する 箇条書きし…
密室ミステリーアンソロジー『密室大全』 (朝日文庫)作者:青柳 碧人,恩田 陸,貴志 祐介,中山 七里,東川 篤哉朝日新聞出版Amazon 収録作は以下。 「密室龍宮城」青柳碧人 「佳也子の屋根に雪ふりつむ」大山誠一郎 「ある映画の記憶」恩田陸 「歪んだ箱」貴志祐介 「要介護探偵の冒険」中山七里 「霧ヶ峰涼の屋上密室」東川篤哉 「密室荘」麻耶雄嵩 「招き猫対密室」若竹七海 比較的新しめ('90年代後半以降)の作品から、 バラエティ感あるセレクトになってる気がする。 近年の密室アンソロジーだと、照れがあるかのように、 斜め視点から選んだような作品が多いのが特徴だが(特に評論家の選出だと) 比較的…
こんにちは!小町です。 まもなく、2024年『本屋大賞』の発表ですね。 ノミネート作品の中でも、私の最推しはこちら。多崎礼さん「レーエンデ国物語」です。 まず紹介文、見てください。 毛布にくるまって読みふけったあの頃のあなたへーーこんなファンタジーを待っていた! 私に言っているのかと思いました。(笑) 幼いころ、夜な夜なファンタジーの世界に浸っていたあなたにぜひ読んでほしい。大人になってもあの時の胸の高鳴りを思い出させてくれる、そんな作品です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){a…
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介 読書家:1日1冊以上読書しています! 元々は読書大嫌い 本のジャンルを問わずレビューしてます。 ぜひ、読者登録お願いします! 摩天楼の風景: EARTHMEN 第1巻 (RCブックス) 作者:crystal115 Amazon こんな人におすすめ!○リアルな設定が好きな人○能力者が登場する作品が好きな人 今回は、crystal115さんの『摩天楼の風景: EARTHMEN 第1巻』を読んでいこうと思います。 何やらとある能力を持つ登場人物が登場するんだとか! 一体どんな物語が待ち受けているのか? 気になるので、早速読んでいこうと思います! 【あらすじ】 【私的…
こんにちは、Julieです。 わかりやすくてためになる、スピリチュアル本決定版のような本を見つけたんですよ。 以前ご紹介した本(▼)もなんだかすごかったんですけど、その本と比べて難解さがない!! とても読みやすくていい本だなぁと思いました。 julie-darkacademia.hatenablog.com なんと、あの『ザ・シークレット』の原典にもなったという。 タイトルは、『ザ・マスター・キー』です。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScr…
銀の弾などない 情報 著者:フレデリック・P・ブルックス・ジュニア 訳者:滝沢徹 目次 第1章 タールの沼 第2章 人月の神話 第3章 外科手術チーム 第4章 貴族政治、民族政治、そしてシステムデザイン 第5章 セカンドシステム症候群 第6章 命令を伝える 第7章 バベルの塔は、なぜ失敗に終わったか? 第8章 予告宣言する 第9章 5ポンド袋に詰め込んだ10ポンド 第10章 文書の前提 第11章 1つは捨石にするつもりで 第12章 切れ味の良い道具 第13章 全体と部分 第14章 破局を生み出すこと 第15章 もう1つの顔 第16章 銀の弾などない ――ソフトウェアエンジニアリングの本質と偶有…
寝ずの番 (角川文庫) 作者:中島 らも KADOKAWA Amazon 「寝ずの番」 中島らも(著) KADOKAWA あらすじ 問題作となった映画版! まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! 半額だったのと、なかなか仕事が忙しく食事に気を使ってられないタイミングでしたので、完全メシ(汁なし坦々麺)という物を試してみました! これって極端な話、毎食完全メシでも大丈夫って事なんですかね? 味は普通にカップの汁なし坦々麺って感じなんですけど… おいしいけど罪悪感の塊であり、なかなか手を出せないインスタントラーメンを食べても良いってだけでテンション上がるけど、やはりお高めだからかな…
おはようございます。 2017年に「業界最低コストを目指し続ける」ことを謳ったeMAXIS Slimシリーズが登場してから、国内の投資信託の質がぐんぐん向上した気がします。 今では、どこの証券会社でもeMAXIS Slimオール・カントリーとS&P500の2商品がトップ2を争っている状況で、これは10年前では考えられなかった大進歩です。 その中でも、eMAXIS Slim S&P500の基準価額は、発売からたった6年で27000円に到達しており、6年前に投資してガチホするだけで資産が2.7倍に増えたことを意味します。 純資産No.1の「eMAXIS Slim S&P500」の基準価額が発売6年…
『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラック・ジャック』といった誰もが知る名作。 『奇子(あやこ)』『鳥人大系』『ライオンブックス』といったあまり知られていないマイナーな傑作まで・・・ 没後30年経っても、手塚治虫先生の作品は新しい発見を与えてくれます。 AIとコラボした手塚マンガの新作、問題作『ばるぼら』の映画化や『火の鳥』コンピレーションアルバムのリリースなどなど・・ 発表当時の趣を纏った復刊本の刊行・・・ 手塚治虫に関するニュースは、昨今尽きることがありません。 あらゆるジャンルを描いてみせたマンガの神様の頭の中はどうなっているのでしょうか? なぜ人々の心を魅了するのか? さまざまなアプローチでそ…
【登山】なぜ山に登るのか?山が好き #002/Why climb mountains? Japanese Mountains【PENTAX k3ii/k1】 動画 YouTube https://www.youtube.com/watch?v=imbI9DyzlUo 『書くことの不純』 角幡唯介/著 中央公論新社 2024年発行 序論 探検って社会の役に立ちますか? より 1 ツイッターをはじめてみた 20年も同じことをつづけていると色々飽きがくる。SNSをはじめたのも、この一連の”飽き”の流れのなかでだった。それまで日常的な雑文はプログに書いていたが、雑誌やウェブでのエッセイ系の連載や書評の…
書籍「Lean Software Development: An Agile Toolkit: An Agile Toolkit」を読んだので内容をまとめる。 以下の内容は、ほとんどClaude3 Opusを使用して作成している。 Introduction 「リーンソフトウェア開発」は、ソフトウェア開発のリーダーのための思考ツールの本である。本書は、広く受け入れられているリーン原則を、それぞれの環境に適した効果的なアジャイルプラクティスに変換するためのツールキットを提供するものである。リーン思考は、製造業、ヘルスケア、建設業など、多様な分野で劇的な改善を生み出してきた実績がある。ソフトウェア開…
日本のおばさんの絵が大量に書かれています。おばさんというかおばあちゃんが多いのではないかな? わかることは作者はおばさんが嫌いという事…所々に悪意を感じるコメントがあるのでイライラしながら読みました。自分が嫌いなタイプのおばさんには悪意コメント、好きなタイプのおばさんには良コメントをしているので作者のおばさんの好みがわかります。 興味深かったのは新型コロナウイルスが流行った時のマスク姿のおばさんのイラストがたくさん見ることが出来たこと。おばさんのマスク姿はかなりおしゃれ。 女性はみんな老化しておばさんになりますがきれいではなくともそこそこのおばさんやおばあさんになりたいと思いました。 ----…
先日の登壇で、EQやチームづくりの大切さを考える機会がありました。 登壇したのは某組織の管理職以上のEQ&コミュニケーションをテーマとしたワークショップです。いつものように4-5名がグループになり、演習中心にグループワークを進めていきます。自分自身のこれまでの経験を振り返り、今後発揮していきたい(期待されている)リーダー像についてグループでディスカッションをしていくのですが、お一人の方は最初から納得いかない態度と発言がありました。私の発言や解説に対し、ちょっと薄笑いをしながら「感情ってねぇ、うちは外国企業じゃないし」「リーダーとか考えてる人うちの会社にいないでしょ」 と、とにかくネガティブな発…
反響する鏡に小説の深層を覗く『君が手にするはずだった黄金について』 こんにちは。り📚書評家です。 みなさまいかがお過ごしですか? 【もっと効率よく読書したい本物の読書家へ捧ぐ革命】 本日の独自書評はこちら。 小川哲さん著『君が手にするはずだった黄金について』をレビューします。 新潮社さんより刊行されている『君が手にするはずだった黄金について』は、直木賞作家・小川哲さんによる自伝的短編小説集です。 君が手にするはずだった黄金について 作者:小川哲 新潮社 Amazon 君が手にするはずだった黄金について [ 小川 哲 ]価格: 1760 円楽天で詳細を見る 反響する鏡に小説の深層を覗く『君が手に…
数日前の夜、52ヘルツのクジラたちを読了した。久しぶりに書評を書こうと思う。 こんなに素晴らしい作品に出会ったのは初めてだ。読んでいて魂が揺さぶられ、目頭が熱くなった。僕は自分自身で人間の心を失った哀れな化け物なんじゃないかと、中二病全開ながらに本気でそう思っていたのである。 だがしかし、しかーーし、この本はそれは違うよアシュラさんと教えてくれたのだ。 冒頭は、ただのつまんない、毒親を抱えた身勝手な女性の話かあ、はーあ、あくびがでるぜと思っていた。途中でその女性が、虐待されている子供に出会うのだが、勝手にその子供に52と渾名をつけ呼ぶのである。途中、主人公の友達の美晴にも突っ込まれていたが、囚…
数日ぶりの休日。午前中にオンラインでの学生との面談二件と、申請書の第二稿を書く。申請書は読んでもらった同業の方々からのコメントをもとに修正し、とりあえずの形をつくる。最終的な提出は五月頭とかなので、それまでに何度か寝かしたり他の人に読んでもらったりしながら第四稿ぐらいまでは書ければいいのだが。 午後は外出の用事があって、帰宅してから授業案の検討。特に一回生(こちらの地方では回生ではなく年生と呼ぶようだが、自分は回生の方が慣れているので、そう呼ばせてもらう)ゼミについては全体の流れは指定されつついくつかの文献は教員によって決める形なので、それをどうしたものか考える。最終的には書評課題があるので、…
とうとう1年が経ってしまった・・・ 敬愛する音楽家で社会活動家でもあった坂本龍一氏が闘病の末亡くなってから、早くも1年が経ってしまいました。 この1年間、僕なりに様々な思いを巡らせてきました。 数多くの追悼番組やイベント、坂本龍一氏を忍んで発売されたCDや映像ソフトなど数多くのメディアがリリースされました。 まるで、まだ坂本龍一氏は生きているのではないかと思わせるほどの、氏に関する大量の情報が毎日のように流れていました。 しかし、どのメディアも情報も「2023年3月28日死去」という文字が目に入り、その度に言い知れぬ寂しさを覚えました。 そして、もし坂本龍一氏が生きていたら、これまでの1年間の…
夜明けのすべて posted with ヨメレバ 瀬尾 まいこ 文藝春秋 2023年09月05日 売り上げランキング : 楽天ブックスで探す Amazonで探す Kindleで探す 映画が公開中。監督が「ケイコ目を澄ませて」の三宅唱。彼が目を付けた話なら、と文庫本を手に取った。
『冬に子供が生まれる』佐藤正午著(小学館, 2024年) 僕は、UFO(未確認飛行物体)を見たことがある。 小学5年生の冬、夕方5時ごろ、運動場でサッカーの練習をしていた。 「あれ!」 と、友達が北の空を指さした。一斉に見上げる子供たち。円盤状の物体が5~6機、直線状に飛んで行った…という僕の記憶がある。そして、同窓会のたびに、この話になる。 「あれって、絶対UFOだったよね」 「うんうん、北から飛んできた」 「いや、南から丸いのが」 「いや、四角の物体だよ」 などと、それぞれに記憶は違っており、話すたびに記憶は捏造され、今となっては、本当にUFOを見たのか怪しいし、単なる同窓会のネタとなって…