本の紹介文、ブック・レビュー。 通常はいわゆる新刊本について行われることが多く、読者の書籍選びにあたって参考に供する意味を持つ。
ニッポンの書評 (光文社新書)
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アミュレット・ホテル作者:方丈貴恵光文社Amazon 警察の介入が一切なく、偽造パスポートでもグレネードランチャーでもルームサービスでお届け可能な犯罪者御用達ホテル。そこでは守るべき2つのルールが存在する。①ホテルに損害を与えない。②ホテルの敷地内で障害・殺人事件を起こさない。そんな絶対的なルールが破られる時、ホテル探偵が独自の捜査で犯人を追い詰める。 本格ミステリとしての精度が非常に高い作品集。 彼女にしては特殊設定は非常に緩いものではあるけれど、 その分、純粋に本格としての作り込みが割り増しされている印象。 作者の本格力をまざまざと魅せ付けてくれる好編になった。 ベストはやはり最初の表題作…
従順さのどこがいけないのか (ちくまプリマー新書) 作者:将基面 貴巳 筑摩書房 Amazon はじめに 近年、社会全体に蔓延する「空気」という言葉が象徴するように、個人の意見や考えを抑圧し、周囲に同調することを強いる風潮が強まっています。 しかし、そのような従順さは本当に良いのでしょうか? 将基面貴巳著『従順さのどこがいけないのか?』は、現代社会における従順さの弊害について警鐘を鳴らし、真の個性を解放するためのヒントを与えてくれる書評です。 日本における従順さとは 本書の特徴は、従順さを単なる性格や態度としてではなく、社会的な構造として捉えている点にあります。 従来の議論では、従順さを個人の…
校閲至極 作者:毎日新聞校閲センター 毎日新聞出版 Amazon 毎日新聞校閲センターさんの本が好きで、よく読んでいます。 どの本も日本語に対する意識を見直させてくれるありがたい本なのですが、 特にこの本で印象に残った言葉があったのでご紹介させてください。 1つは 校閲をしている方からの 「力及ばず間違えることがある、そのあとどうやって立ち直ったらいいのかわからない」 という質問に対しての回答です。 間違えたことを悔しがる気持ちを大切にし、それを次にどう生かし、自分の引き出しをいかに増やしていけるかと考えたらいかがでしょう どうしても仕事上間違えてしまうことはあります。 間違いを嘆くだけでなく…
ジャック・シェーファーさんの著書 元FBI捜査官が教える「情報を引き出す」方法 を紹介します。 概要 ハンス・シャルフ 引き出し法のテクニック 引き出し法を使われたときの対処法「ブライアンのループ」 読書メモ 感想:心理学は知識ではなく道具 概要 元FBI捜査官が教える「心を支配する」方法と一部内容がかぶっている 著者の前作との違いは、情報の引き出し方に特化した内容でまとめられていること パスワードなどの個人情報を聞き出したエピソードが紹介されているので悪用厳禁 sansan-rougo.hatenablog.com ハンス・シャルフ 著者が教える「引き出し法」は、ドイツ軍の捕虜尋問官、ハンス…
HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか 作者:ベン ホロウィッツ 日経BP Amazon 有名な起業家、ベン・ホロウィッツによる著書『HARD THINGS - 苦境を乗り越えるためのシンプルな教え -』は、彼がシリコンバレーでベンチャー企業を経営する中で得た貴重な教訓をまとめたものです。 起業、スタートアップと聞くと、華々しい楽して儲かるようなイメージを持たれるかもしれません。 その裏にある葛藤や困難についての記述が赤裸々につづられた本書は、ベテランの起業家からこれから挑戦する人、今の組織運営に悩んでいるリーダーまで、多くのビジネスパーソンに示唆を与えてくれます…
1.はじめに 2.内容 (1)魅力的なアイデアが成功しない理由 (2)魅力アピールに専念するのはもうやめよう (3)「惰性」-人々が既知のものにこだわる理由 (4)「惰性」を克服する 初めて聞くアイデアを懐かしい友人に変える方法 (5)「労力」-なぜ人は「抵抗」が最も小さい道を選ぶのか (6)「労力」を克服するーアイデアを実行しやすくする方法 (7)「感情」-最も優れたアイデアが最も大きな不安を生むのはなぜか (8)「感情」を克服するー進歩を阻む恐怖を和らげる方法 (9)「心理的反発」-変化に抵抗したい衝動に駆られるのはなぜか (10)「心理的反発」を克服する-オーディエンスの自己説得を手助け…
⚪︎ブログ運営者kimkim紹介 読書家:1日1冊以上読書しています! 元々は読書大嫌い 本のジャンルを問わずレビューしてます。 ぜひ、読者登録お願いします! ひとり起業は苦しい。だけど、乗り越えられる 作者:長岡吾朗 秀和システム Amazon こんな人におすすめ!○起業したい人○起業のリアルを知りたい人 今回は、長岡吾朗さんの『ひとり起業は苦しい。だけど、乗り越えられる』を読んでいこうと思います。 私はフリーで活動していますが、実は起業にも興味あったりします! 「ひとり起業」というワードがとても気になります。 いったい、どんな内容が書かれているのでしょうか? 早速、読んでいこうと思います。…
推理の時間です作者:法月 綸太郎,方丈 貴恵,我孫子 武丸,田中 啓文,北山 猛邦,伊吹 亜門講談社Amazon あなたにはこの謎が解けるか――。 法月綸太郎と方丈貴恵がフーダニットで、我孫子武丸と田中啓文がホワイダニットで、北山猛邦と伊吹亜門がハウダニットで、読者皆様に挑戦します。 三分野で六人の推理作家による「読者への挑戦状」対決! 互いの問題を推理し合うという「推理編」の趣向が秀逸だった。 ちなみにスーパーバイザーのノリリンは全部に挑戦(結構豪快に外してたりしてて乙)。 タイマン勝負の形式になってるので、いつものベスト3ではなく、 それぞれの分野で勝者を選ぶ形にしようと思う。 フーダニッ…
こんにちは!小町です。 新年度が始まり、希望に胸を膨らませた学生の方々や、新しいスーツに身を包んだ新社会人もしくは就活生の方々をよく街で見かける季節です。まぶしいですね。 私が勤める会社にも、新入社員が入りまして教育担当という役割を仰せつかっておりますが…とってもプレッシャーでございます。 というのも、昨今は〇〇ハラスメントなんかで、「この言い方はまずくないだろうか」と常に考えてコミュニケーションをとる日々。 迎える側もなかなか悩みは尽きません。 そんな新年度に、 まさかの額賀澪「転職の魔王様」を取り上げます。(笑) 近年は大転職時代の到来!?なんて言われていますが、増え続ける転職希望者や労働…
1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え 作者:エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル ダイヤモンド社 Amazon はじめに 本書「1兆ドルコーチ」は、シリコンバレーの伝説的な教育者であるビル・キャンベルの哲学とコーチング手法を、彼の教えを受けた著者たちがまとめたものです。 キャンベルは、アップル、グーグル、アマゾンなど、数々の巨大企業の立ち上げと成功に貢献した人物として知られています。 本書では、彼のリーダーシップ哲学、コーチング方法、人材育成の秘訣などが紹介されています。 本書では、そんな彼が周囲から「コーチ」と呼ばれ慕われた…
・マネジャーの心の負担を減らす11のルール! どうも管理人のポポリッチです。 Z世代。昨今の10代。そして20代。 上司が強く言えない。辞められると困るのもあります。もう1つがパワハラ認定が怖い。 こういう話が飛び交っています。本書はバランスのあるコミュニケーション。マネジメントが学べる内容です。 書名:若者に辞められると困るので、強く言えません: マネジャーの心の負担を減らす11のルール 著者:横山 信弘 出版社:東洋経済新報社 出版年:2024年2月21日 ページ数:224ページ ちょうどいいマネジメントを解説。時代が変わっても正解を選ぶ。バランス感覚を持つことである。早速、本書を私なりの…
人形式モナリザ Shape of Things Human (講談社文庫) 作者:森 博嗣 講談社 Amazon 「人形式モナリザ」 森博嗣(著) 講談社 あらすじ 避暑地に漂う、阿漕荘の空気感! まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! 気づけば600記事を突破して、たぶんこれは620記事めくらいの投稿… 長く続けて来れて読んで頂いている方に感謝ですm(_ _)m 先日より読み始めた森博嗣先生のミステリーシリーズ、Vシリーズ! 傑作シリーズな匂いが既にぷんぷん漂っております! 本作はシリーズ2作目になりますので、まだ「黒猫の三角」が未読だよ〜という方は、以前ご紹介したこちらの記…
私の積読状態 読書が趣味である方にとってはあるあるのテーマだと思います。 本好きが高じて、読むことよりも購入することの機会のほうが増えてしまう傾向です。 結果として、読みたいけど時間がなくて読めずに持ち抱えている本が徐々に増えていくという現象にぶち当たります。 これがいわゆる積読(つんどく)ですね。 基本的に積読に対しての焦りや罪悪感はありません(多くの人はそうか?) 本棚に収納せずに、自分の手元近くに積読を置いておくという、なんだかわからないけど幸せを感じるほどです! 未読状態の積読は何冊くらいたまってしまうのか? そしてその解消方法はどうしたらいいのか? 読書通の方々にいろいろ共感してほし…
(今回は、光文社新書の西林克彦「わかったつもり・読解力がつかない本当の原因」についての書評を「岩波新書の書評」ブログですが、例外的に載せます。念のため、西林克彦「わかったつもり」は光文社新書で、岩波新書ではありません。) 私は今ではあまり人の来ない、つまらない書評ブログを細々とやっているが(笑)、書評文を書く際には、それなりに書評俎上(そじょう)に載せる本を読み込んで、「内容はだいたいわかった。自分としてはこの本は読み切れた」の確信を持ってから書く。ところが、文章を完成させ投稿した後で、たまたま他の方が同一の書籍について書いている書評ブログやブックレビューを読んでみると、時に私が気付かないよう…
松薗斉さんの「『京都の中世史➀摂関政治から院政へ』を読む」(季刊「古代文化」3月号)を読みました。吉川弘文館から出た叢書『京都の中世史』第1巻(編集代表元木泰雄)の書評ですが、通史としての立脚点、企画構成そのものから論じています。私は本書を読んでいない(気にはなっていたが、この版元が手を変え品を変え、矢継ぎ早に出す通史を購入、読了するのに疲れた)のですが、書評の内容には納得しました。 約半世紀前に出た叢書『京都の歴史』(学芸書林)と対比しながら論じるのも、書評としてはユニークだが成功していると思います。本書は叢書名にふさわしく、都市としての京都、の構造的変化ー京・白河という新たな市域の形成を以…
読んでくださりありがとうございます。 皆様、本日もお疲れ様でした🙂 今回は、為末大氏の著書「熟達論」について感想を書かせて頂きます。 タイトルは、第二段階より取りました。私が読んでて印象に残った箇所は、【時間を制する者が型を制す】という部分ですね。 一文を紹介しますと 【当然、うまくいっている時に諦める人はおらず、うまくいかなかった時に人は諦めるのだが、反応が大きいと心的ダメージが、一回一回の失敗ごとに積み重なってしまう。ここで重要なのは、うまくいかない時だけ反応する人はいない点だ。喜ぶにしろ落ち込むにしろ、同じだけの「反応の大きさ」がある】 と、あります。 このあと、為末氏は【反応を大きくし…
お久しぶりです。AMで連載している書評のまとめです。以下は過去のぶん。 aniram-czech.hatenablog.comAMの連載は隔週更新なので、つまり年間約24本の本を紹介していることになり、ということはこのまとめブログも年に2〜3回更新しないとペースが追いつかない計算になります。しかし私がめんどくさがりなので、今回まとめているのはだいたい2021年頃に公開したものです。さ、3年前かよ! ようやくコロナワクチンできたね〜みたいなあの頃の話です。連載100回を超えたら「祝!100回超え!」みたいな記念ブログを書きたかったのに、自分でも気づかないうちにぬるっと超えていたため何もできなかっ…
この記事は、青年漫画『アタゴオル』シリーズを紹介しています。 猫と人間が共存するメルヘンな世界のふしぎな物語です。青年漫画ですが、大人より子どもの方が楽しめる漫画かもしれません。空想世界や、猫が好きな方に特におすすめしたい漫画です。
すみません、発起人3人のうちの1人なのですが、他の2人が頑張っているのに風邪をこじらせて筆が止まっていて、無理をして書きます。書評? なのに原典に当たらずに書きます。なので、この文章には、あまり期待しないでください。 さて、去る4月11日は、鷺沢萠(さぎさわめぐむ)没後20周年の命日「葉桜忌」だった。しかし、35歳で亡くなった女性に没後20年というのも、何か酷である。私は鷺沢萠の生前に鷺沢萠の作品を読んだことはないが、一時、物凄く嵌った時期がある。 なぜか読んだことはないのに自分の本棚に著書があって、確か『スタイリッシュ・キッズ』だと思う、さして面白いとは思わなかった。私と鷺沢萠は同世代である…
『この国のかたちを見つめ直す/加藤陽子』『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ』『招かれざる客/笹川左保』『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし/加藤圭木ゼミナール』『日本と韓国・朝鮮の歴史/中塚明』『落語と川柳/長井好弘』6冊でした。『世界7月号』『前衛7月号』も読んでいます。 園田学園の図書館も使えるので、神戸の図書館では順番待ちとなる本も借りられました。近松研究所の図書館は、伝統芸能の系の本はとても充実しています。 ちょっと長くなるので2回に分けて書きます。それでも長いです。 『この国のかたちを見つめ直す/加藤陽子』 加藤さんが毎日新聞で書かいたコラム、2010年か…
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 「丁寧な暮らしがしたい!」 「快適で過ごしやすい部屋をつくりたい!」 そんな人におすすめの本を紹介します! エッセイ、小説、マンガとジャンルに分けました。 ぜひ、興味のある本から読んでみて下さい! おすすめのエッセイ 丁寧な暮らしのロールモデル『フランス人は10着しか服を持たない』 丁寧な暮らしの代名詞「今日もていねいに」 部屋づくりの教科書「本当に心地良い部屋」 魅力的なひとり暮らし「OKUDAIRA BASE 自分を楽しむ衣食住」 伝説の家政婦の暮らし「ちょっとフレンチなおうち仕事」 コー…
・新装版になります! どうも管理人のポポリッチです。 やなせたかし先生。説明不要ですよね。 アンパンマン。作者として有名ですよね。アンパンマン以外にも色々あります。 本書は2016年に刊行された書籍。そちらを再編集。新刊復刊されています。1つ1つの言葉がさすがと言える内容ですよ。 書名:新装版 やなせたかし明日をひらく言葉 著者:やなせたかし 出版社:PHP研究所 出版年:2024年3月25日 ページ数:192ページ 2025年春放送。朝ドラ「あんぱん」の主人公のモデルに!来年春の朝ドラはやなせたかし先生なんですね。 ここに驚いた人であります。名言オンパレードの本書を私なりの書評していきます。…
7人のシェイクスピア(1) 作者:ハロルド作石 講談社 Amazon 「7人のシェイクスピア」(全6巻) ハロルド作石 講談社 あらすじ 謎多き男シェイクスピア まとめ こんな人にオススメ こんにちは、ちわぷ〜です! ブログ内ではあまり言ってこなかったのですが、コロナ前は何やかんや演劇も見る機会が多かった私。 シェイクスピアも蜷川幸雄さん演出の物だけですけど結構観に行っていたのですが、 よくよく思えばシェイクスピア自体の事はあんまり知らないな〜と思い、シェイクスピアを題材にした作品を読んでみました☆ 「7人のシェイクスピア」(全6巻) ハロルド作石 講談社 あらすじ 1600年代のイギリスでは…
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